醸造所では、ワインが盛んに発酵を始め出しておりますが、
すべての畑のブドウを切り終わり、収穫自体は一足先に終了しました。
収穫が終わると、みんなで車に乗り込み、
クラクションを鳴らし、手を振りながら、村中を走ります。
「収穫終わったよー」の儀式みたいなものです。
お疲れさんといった感じで、道行く人が手を振り返してくれます。
さて、収穫が終わったその夜はお祝いのパーティーです。
これはどのドメーヌでも必ず行われる、伝統です。
飲酒運転が厳しくなったりと、年々控えめになってると聞きますが、
それでも基本、朝まで騒ぎます。
収穫中はずっと作業着だった収穫人たちも、
夕方になると、おしゃれに着替えて集まってきます。
え、お前そんなおしゃれだったの?
なんてことがよく起こります。
女性なんか、ギャップでみんな美人に見えてきます。
食事は、ドメーヌ当主が自ら焼くステーキ。
収穫人への感謝の気持ちがつまったステーキを、
たらふく食べ、たらふくワインを飲みます。
そして、バン・ブルギニオンを合唱するのです。
何度も、、、
バン・ブルギニオンは、ブルゴーニュでは、
イベントや宴会のたびに頻繁に合唱される歌。
「らーらーらーらーららら・・・」って感じの簡単な歌ですから、
すぐに覚えられ、誰でも歌えます。
(たぶんYouTubeとかで見れると思います)
その後も、飲んで、騒いで、ダンスしてと、
パーティーは朝方まで続きます。
収穫人にはワインと、今年収穫した畑名が背中に刻まれた、
ヴァンダンジュ(収穫)Tシャツがプレゼントされました。
ライブツアーのTシャツみたいでカッコいいです。
畑名が記されたTシャツは、
自分たちが切ったという思い出と、誇りになるのです。