ブドウの収穫は、実はかなりきつい仕事です。
ブドウを切る人はずっと屈んでいますし、
ブドウを運ぶ人は、重いケースを背負って、
歩きづらい畑を走り回ります。
初日で心が折れ、
翌日からバックれる学生アルバイトも、
毎年ちらほら出現します。
しかし、きつい仕事だからこそ、
一緒に働くみんなの結束が、より固くなるのです。
そんな収穫人たちの楽しみ、それは、すばり食事です。
くたくたに疲れても、
みんなと一緒に食べるごはん。
これが心の支えなのです。
各ドメーヌによって食事の提供方法や、質は様々。
美味しい食事のドメーヌに当たればラッキーですし、
人気の働き先となります。
以下は、私のアルバイト先のお昼の様子。
まずは前菜、サラダを好きなだけ取っていきます。
こんな感じで好きなものを、好きなように盛り付けます。
それを、さっそくワインを飲みながら楽しみます。
こうして収穫人が前菜を食べている間に、
食事担当のお手伝いさんがメインの料理を用意してくれます。
そして、メインの数々はこちら。
どうです、なかなか豪華じゃありませんか?
ちょっと塩気が強いですが、疲れた収穫人にはちょうどよし。
さらに毎食、
チーズ、デザートもついてきます。
この豪華な食事を、みんなで食べる。
これが収穫の楽しみです。
食事がまずかったりすると、陰で、ぼろくそ言われたりします。
特にフランス人はぼろくそ言いますので。
奥様が料理を取り仕切るドメーヌも多いですが、
奥様が代替わりして、料理が変わるなんて時は大変です。
「前より美味しくなったね」となればいいですが、
もし不味くでもなれば、目も当てれません、、、。