忘れ得ぬ歌ぱーと858「冬物語」 | 遊遊のブログ

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冬物語

作詞・作曲:村下孝蔵

時計台の影を踏みながら歩いた
去年の秋と何も変わらない
あなただけがいない この街にはいない
今年の秋を枯葉が埋める

小さな倖せを掴みきれないまま
迷い込んだ心 漂う街角
降り出しそうな空 震えてる小枝が
僕を写している 窓ガラスに爪を立てる


それぞれの風が胸を凍らせてく
冬物語 静かに始まる
やがて白い雪が 悲しみを被って
洗い流して春をむかえるよ

掴みきれないもの それが夢なんだと
わかっていたならば 目かくししたまま
一人部屋の中で 生きていればいいと
なだめているように 時計台が心叩く


➡️1983(昭和58)年8月25日にリリースされた、村下孝蔵さんのデビュー4年目、6枚目のシングル「踊り子」のB面曲で、同日にリリースされた4枚目のアルバム「初恋〜浅き夢みし〜」にも収録されています。

このアルバムは、1990(平成2)年10月15日に再リリースされ、さらに2013(平成25)年4月10日に再々リリースされました。

収録曲は
SIDE 1 
初恋 (アルバム・バージョン)
夢の地図
踊り子 (アルバム・バージョン)
冬物語
モ・ザ・イ・ク
SIDE 2 
おいでよ
青い嵐
挽歌
私一人
丘の上から(「初恋」のB面)


「時計台…」とありますから、おそらく札幌時計台と思いますが、私は時計台の中に入った事はありません。

おそらく道民の半数は、テレビ塔に上っても、時計台に入った事が無いのでは…と思います。

勿論、時計台の鐘の音は知っていますが(STVラジオの時報として流れていた)行きたいと思った事がないですしね(笑)

夫婦で釧路からの高速バス「スターライト釧路号」で「時計台前停留所」で降りても、ビルに隠れてしまい、時計台の存在そのものを気にした事もありません。

しかし、冬の札幌の街に響く時計台の鐘の音は、やはり心に沁みます。

この曲は、晩秋から初冬にかけての風景を歌っていますが、落葉の季節は、時計台が一番すっきり見える季節です。

初夏のライラックの匂う時計台も良いですが、私は初冬の時計台が好きです。

繰り返しますが、入場したことはありません。

1878(明治11)年10月16日 - 演武場(武芸練習場・屋内体育館)として建設され、場所は札幌農学校敷地内で、1906(明治39)年に移設されるまでは、現在の位置よりおよそ130m北東に位置していたそうです。

1922(大正11)年、 高階哲夫氏が「時計台の鐘」を作詞作曲し、時計台が一躍有名になりましたが、戦中は陸軍に接収され、通信隊として運用された歴史を持っています。

そんな時計台も、変わらず鐘の音を札幌の街に響かせ、時計も変わらず時を刻んでいます。

村下孝蔵さんの名曲「踊り子」に隠れた様な曲ですが、学生時代や札幌で青春を過ごした方々の、心が少し傷付いた時を思い出させてくれるような名曲だと思います。

ちなみに私は当時、釧路市在住でしたので、鐘音の代わりに、釧路埼灯台の「霧笛」を聴いていました。

そういえば、今年も「札幌イルミネーション」の季節になりました。

「札幌イルミネーション都市伝説」は健在なのでしょうか?