二十才になれば
作詞・作曲:佐井好子
二十才になれば 何が起こるかな
二十才になれば 何が起こるかな
二十才になれば タバコをやめて
結婚するの
かわいいむすめと 素敵な女と
いわれていたい
二十才になれば 長い髪を切るの
二十才になれば 優しくなるの
二十才になれば タバコをやめて
結婚するの
優しい人に いつもいつでも
抱かれていたい
二十才になれば 長い髪をした
ひげづらのあの人 捨てていくの
二十才になれば タバコをやめて
結婚するの
九つ年上の 優しい人と結婚するの
二十才になれば 何が起こるかな
二十才になれば 何が起こるかな
二十才になれば タバコをやめて
結婚するの
子供にかこまれて 静かにひっそりと
暮して死ぬの
二十才になれば 二十才になれば
➡️1975(昭和50)年8月25日にリリースされた、佐井好子さんのデビューシングルです。
この曲はシングル曲と同じ日にリリースされたファーストアルバム「萬花鏡」にも収録されています。
佐井好子さんは、奈良県出身で1953(昭和28)年6月22日生まれの歌手、作曲家、詩人で、アルバム「萬花鏡」でデビュー。
4年あまりの活動の後、1979(昭和54)年、音楽活動停止。
その後2001(平成13)年活動を再開しました。
1972(昭和47)年に京都市立芸術大学を受験しますが不合格となり、同志社大学に進学。
大学在学時から詩作、作曲を始め、楽曲をラジオ番組などに応募したことがきっかけで、中山ラビさんのコンサートでフロントアクト(オープニングアクト=前座)をつとめるようになります。
この曲は、どう読み込んでみても、高野悦子「二十歳の原点」をモチーフにしているとしか思えませんが、リリースされた時は、彼女が亡くなって6年が過ぎ、新潮社から、ハードカバーでシリーズが出版され、しかもかなり売れていましたから、あながち間違いではないと思います。
曲調は3/4拍子で、典型的なフォークソングですが、佐井好子さんの声が重く低い為に、フォークソングより、ブルースっぽい雰囲気も醸し出しています。
この曲がリリースされた時、私は中学2年でした。
ラジオから頻繁に流れていた記憶もありませんが、多分深夜放送で流れていたのを、何故か記憶していたものと思われます。
奥さんのNちゃん曰く「結構ギターで歌っていたよ」との事でした。
にしても、二十歳になればタバコをやめて…なんて、ね(笑)
長い髪を切ると言うのは分かる気がしますが(私が初めてタバコを吸ったのは26の時。現在はキッパリやめています)
なお、1977(昭和52)年10月1日に出版された詩集「青いガラス玉」は、かなりぼろぼろになりましたが、初版本を未だに持っています。
( 2003年12月10日復刻)
佐井好子さんは、数々の佳曲を出しながら、一時期は埋もれてしまいましたが、再び活動をされたのは嬉しい限りです。
今後も活躍して欲しいシンガーですね。