忘れ得ぬ歌ぱーと762「Irrésistiblement (あなたのとりこ)」 | 遊遊のブログ

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Irrésistiblement (あなたのとりこ)

作詞:Georges Aber
作曲:Jean Renard

Tout m’entraîne, irrésistiblement vers toi comme avant
Tout m’enchaîne, irresistiblement a toi je le sens

Comme le jour revient après la nuit
Et le soleil toujours après la pluie
Comme un oiseau qui revient vers son nid
Vers mon amour je vais aussi


Tout m’entraîne, irrésistiblement vers toi a chaque instant
Tout m’enchaîne, irrésistiblement a toi je le sens

Comme la joie revient après les pleurs
Après l’hiver revient le temps des fleurs
Au moment où l’on croit que tout se meurt
L’amour revient en grand vainqueur


Tout m’entraîne irrésistiblement vers toi, comme avant
Tout m’enchaîne irrésistiblement à toi, je le sens

(訳詞)どうしようもなくあなたにひかれてしまうの、以前のように
どうしようもなくあなたに結びついてしまうの。そう感じるの

夜のあとに朝が来るように
雨が上がったあと太陽が出るように
鳥が巣に戻るように
私も彼のところに行ってしまうの


どうしようもなくあなたにひかれてしまうの、以前のように
どうしようもなくあなたに結びついてしまうの。そう感じるの

岩に打ちつける海のように
決してこの気持ちは変わらない
2人の間に不幸なことが起きても
愛さえあれば、立ち直れる


どうしようもなくあなたにひかれてしまうの、以前のように
どうしようもなくあなたに結びついてしまうの。そう感じるの

涙のあと喜びが戻るように
冬のあと花の季節がやってくるように
すべてが死に絶えてしまうと思っても
再び愛が打ち勝つのよ


どうしようもなくあなたにひかれてしまうの、どんな時でも
どうしようもなくあなたに結びついてしまうの。そう感じるわ

➡️本国でのリリースは1968年7月、日本での初回発売は1969年1月(シルビーバルタンの日本発売のシングルとしては16枚目)で、本格的にヒットしたのは1970年11月に再発売すると「オール・ジャパン・ポップ20」 と言うラジオの洋楽番組から火がつき、他の番組でも四六時中流れていたため、怪しげなフランス語のようなものが街に溢れてしまいました。

勿論ガキ共によるものが殆どです。
ただ、大人の前で歌っても不思議と怒られる事はなかったですね。

シルビーバルタンはブルガリア生まれで、8才の時にパリに移りました。

これは簡単に書いていますが、シルビーバルタンが8才の時は1952年で、ソ連の衛星国としてのブルガリアには、スターリン主義が吹き荒れた時期で、強制収容所で15.000を超える人が死んでいきました。

もしこの時期に国内にとどまっていたならば、あの素敵な歌声が流れることはなかったでしょう。

1964年「La plus belle pour aller danser(アイドルを探せ)」が世界中で大ヒットし、日本でもミリオンセラーの「アイドルを探せ」の他「悲しみの兵士」「あなたのとりこ」「哀しみのシンフォニー 」「想い出のマリッツァ」「愛の経験」「アブラカダブラ」「愛のかたち」「ディスコ・クイーン」「初恋のニコラ」がヒットしますが、私は「あなたのとりこ」より前の曲しか知りません。

1970年代になると、子供に親しめる曲が大量に出回りましたから、その影響でしょうかね。

のちに「ウォーターボーイズ」と言う映画を、トワイライトエクスプレスのサロンカー(サロンデュノール)で見ましたが、劇中でこの曲が流れ興奮しました。

この曲を聴くと、やっぱり身体を揺らしてリズムを取っちゃうんですよね。

この曲の歌詞は実にシンプルです。
「Irrésistiblement」は「どうしようもないほど」「抵抗できないほど」という意味で、カタカナ発音にすると「イレジスティブルモン」 です。

シンプルでありながら超ラブラブな歌詞に、軽やかだが重厚な曲構成。
そしてシルビーバルタンの声がマッチして、50年後の現在でも、決して色褪せることのない素敵な曲です。

昨日NHKでシルビーバルタンが出演していましたが、やはり年取ったですね。
まあその分私達も年は取ってますけどね(笑)