忘れ得ぬ歌ぱーと611「しあわせの一番星」 | 遊遊のブログ

遊遊のブログ

思い出の曲を、思い出と共に、気ままにアップしたブログです。

しあわせの一番星

作詩:安井かずみ
作曲:筒美京平

夕焼け こ焼けで
家に帰る路
小石を そっとける
明日も晴れる
夕空 背のびして
赤い屋根の上
一番星 ほら
見つけたばかり
ルルルルル 心に光る
あの人の笑顔が
明日も きっと
元気でいると 胸をたたいた


夕陽を追いかけ
母さん 忘れてる
道草 あの子の
長い影法師
ルルルルル 心に光る
あの人の言葉が
いつかは きっと
どんな人にも 幸福が来ると


夕焼け細道 家に帰る路
誰かが忘れた
自転車ひとつ
誰かが忘れた
自転車ひとつ


soon1974(昭和49)年3月1日にリリースされた、浅田美代子さん5枚目のシングルで、B面は「恋のまえぶれ」です。

この曲はみよちゃんがレギュラー出演した「寺内貫太郎一家」の劇中歌ですが、エンディングで西城秀樹さんと、屋根の上でのデュエットのシーンが、今でも鮮やかに思い出されます。

この曲がシングル化された後の1974(昭和49)年3月30日「力いっぱい働いて、明日の幸せを祈るの…恋の一番星、ほら みつけた…」のキャッチコピーで映画化されましたが、全く記憶にありません。

この曲がリリースされた時は、小学校を卒業し、新しい中学生活を想像し、期待に胸を膨らませていた時期でした。

幸運にも「良い家」に里子に入り、とりあえず過去の悪夢を忘れさせてくれた里親によって、肉親の情愛を思い出しつつあった時でもあります。

私と殆ど同じく里子に入ったC,Kちゃんとも、変わらぬ友情を育み続け、幼なじみのNちゃんとも又然り。

考えてみると、幸せな時間を送っていたと思います。

ただ「女三人よればかしましい」ではなく「喧しい」で、この頃から私は尻に敷かれていたのでしょう。

里子に入ってからは、私やC,Kちゃんの細かな傷は目立たなくなり、赤茶けた髪も黒くなりつつあり、体重も標準に近くなりました。

何よりも家に帰る楽しみが嬉しかった。

「神様っているんだね」なんて、顔を見合わせ笑ったものです。

「寺内貫太郎一家」の内容は、すっかり忘れてしまいましたが、この曲が流れると「○ちゃんが、少し明るくなった頃の歌だね」と、Nちゃんが言ってくれます。

一番星なんて、ここ暫く見ていませんが、ささやかな幸せなら、きっと叶えてくれるのかも知れませんね。