忘れ得ぬ歌ぱーと587「盆がえり」 | 遊遊のブログ

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盆がえり

作詞・作曲:小椋佳

君が着た花がすり
君が舞う花まつり
ひとときを故郷の
ふところに遊ぶ
明日には村はなれ
汽車に乗り村わすれ
一年を忙しく
過ごすのは何故
汽車に乗れば故郷の
手土産の一輪の 花の色
あせることを
知りながら


暮れ方の盆がえり
火を落とす花まつり
こよい また故郷の
駅を発つ人影
いくつかの年月を
くり返すこの旅を
窓に寄り いわれなく
思うのは何故
汽車の窓に 移りゆく
景色に似て 何もかもが
めまぐるしいだけの場所へと
知りながら


ひとときの盆がえり
すぐに また振りかえり
気ぜわしく上りの汽車
乗り込むのは何故
せせらぎに素足で水をはねた
夕暮れの丘で星を数えた
突然の雨を木陰に逃げた
故郷の君の姿
ぬぐいきれないと
知りながら


ララララ ララララ ララララ
ラララ
ララララ ララララ ララララ
ラララ……


soon1976(昭和51)年6月1日にリリースされた、小椋佳さん8枚目のアルバム「道草」の収録曲ですが、テレビドラマ「俺たちの旅」33話のエンディングとしても使われ、アルバム「道草」リリースの1週間前である1976(昭和51)年5月25日には、中村雅俊さんがシングル発売して有名になりました。

私達夫婦も、昨年は新潟の親戚に「盆がえり」はしましたが、今年は一部「人造人間」になった私の為に、釧路でお盆を過ごすことになりました。

私の親戚の所も、Nちゃんの親戚の所も、川を挟んで隣の村ですが、風習は若干違うみたいです。

ただ女の子は、華やかな浴衣を纏い、八幡さまの境内での盆踊りに彩りを添えます。

各家庭では、精霊棚を拵えて、馬や牛を作り、迎え火を焚いて先祖の帰りを待ちます。

お盆の期間中は、親戚が本家に集まり、酒を酌み交わし、ご馳走に舌鼓を打ち、賑やかに過ごすのですが、子供心に(今でも)一抹の寂しさを感じたものでした。

お盆が過ぎれば、仲の良い従姉妹や従兄弟達と別れなければなりませんから…

親戚の所から帰る時に乗った列車、急行「しらゆき」の窓から見る、夕暮れの越後平野は、幼い心を締め付けるに充分でした。

今では私もNちゃんも、アケもミーもマキも、みんなオジサン、オバハンなんですが、あの時精一杯着飾った奴等の浴衣姿は、何枚かの写真で残るだけですが、来年はNちゃん、C,Kちゃん、I,Kちゃんの写真と共に帰りたいと思います。