忘れ得ぬ歌ぱーと402「鐘の鳴る丘(とんがり帽子)」 | 遊遊のブログ

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鐘の鳴る丘(とんがり帽子)

作詞:菊田一夫
作曲:古関裕而

緑の丘の赤い屋根
とんがり帽子の時計台
鐘が鳴ります キンコンカン
メーメー子山羊も啼いてます
風がそよそよ丘の家
黄色いお窓は俺らの家よ


緑の丘の麦畑
俺らが一人でいる時に
鐘が鳴ります キンコンカン
鳴る鳴る鐘は父母の
元気でいろよ言う声よ
口笛吹いて俺らは元気


とんがり帽子の時計台
夜になったら星が出る
鐘が鳴ります キンコンカン
俺らはかえる屋根の下
父さん母さんいないけど
丘のあの窓俺らの家よ


おやすみなさい 空の星
おやすみなさい 仲間たち
鐘が鳴ります キンコンカン
昨日にまさる 今日よりも
明日はもっと幸せに
みんななかよく おやすみなさい


soon1947(昭和22)年7月から始まり、790回にわたって放送された、菊田一夫作のNHKラジオドラマ「鐘の鳴る丘」の主題歌で「兵隊さんの汽車(汽車ポッポの原曲)」「里の秋」「みかんの花咲く丘」で有名な、川田正子さんが歌っていました。


1948(昭和23)年には、松竹によって映画化され、全部で3本作られています。

映画では、長野県南安曇郡穂高町(現安曇野市穂高)にあった青少年の矯正施設「有明高原寮」がモデルになりました(但し有明高原寮が舞台ではありません)

「有明高原寮」は、塀も鉄格子もない少年院で、初めて行く人は、ここを少年院とは思わないみたいです。

一時期安曇野に住んでいた私達は、この場所にも行った事があります。

ただ、前の奥さんは、この曲を知らなかったので、説明に苦労しました。

ちなみに私は、この曲を施設で覚えました。

ついでに言えば「ネリカンブルース」も、小学生にして覚えています。

私達の施設にも、大時計がありました。

そして時間になると(6時と17時)鐘が鳴りました。夕方の鐘が鳴るまでに帰らないと、エライ目に合いますので、C.Kちゃんと走って帰ったものです。

この曲の歌詞には、父母を恋、偲ぶ部分がありますが、私達に関しては、爪の垢ほどもあり得ない事です。

勿論終戦直後の子供達…浮浪児…とは比べるべくもありません。

この曲を私達が歌うときは、生まれ変わって、まともな父母を思っての事でした。

今この歌を歌うと、奥さんは小さく首を振ります。

ですから最後まで歌うことはありません。

多分二度と…