忘れ得ぬ歌ぱーと398「家路」 | 遊遊のブログ

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家路

作詞:ちあき哲也
作曲:五十嵐浩晃

光る星 空にまたひとつ
見つければ 家に帰る道
友達と別れて……
静けさに 波をたてながら
駆けぬける 風と淋しさが
すれ違うたそがれ……
誰も
きっとやさしいものを
さがしてるのに
今 時のいとなみだけが
風の中 美しい街


それはもう 遠い頃だけど
あてもなく
待ったひとがいる
つく傷も知らずに
かなしさも いつか懐しさ
胸の中 今日と明日とが
すれ違うたそがれ
誰もきっとやさしいものに
出逢えないまま
今 時のいとなみだけが
風の中 美しい街


soon 1981(昭和56)年8月26日にリリースされた、五十嵐浩晃さん5枚目のシングル「想い出のサマーソングのB面曲です。

曲も素敵ですが、歌詞が大好きでしたので、今でも口ずさんでいます。

五十嵐浩晃さんは、美唄市の生まれで、北星学園大学経済学部在学中、友人と二人でバンドを結成し、ライブハウス活動。
1979(昭和54)年第1回CBSソニーSDオーディションに合格(同期合格者は堀江淳さん、HOUND DOG、村下孝蔵さん)し、1980(昭和55)年5月21日「愛は風まかせ」でデビューしました。

この曲がリリースされた時、私は大学生でした。
前の年の3月に、児童相談所からの親友…いや、兄妹、姉弟とも言えるC.Kちゃんが亡くなりました。
彼女は18歳でしたが、入院の為に、絶望的に出席日数が足りず、私達の卒業式の直後に旅立ちました。

お互い里子として引き取られると言う、施設っ子としては、格段に恵まれた二人でしたが、施設時代は常に二人並んで帰り、里子に行ってもそれは変わりません。

ただ、帰るところが別々でしたから、この歌詞と同じでした。

考えてみると、施設っ子の私達が求めていたのは、決して「贅沢」な事ではなく、家族で囲む食卓と、家族同士の普通の会話だけです。

それすら与えられず、私達は施設に保護された訳ですから、絆も強くなります。

C.Kちゃんとは、特に強い絆で結ばれていました。
奥さんのNちゃんは「○ちゃん以上に、C.Kちゃんは酷くコワイ(辛い)めにあったんだね」
と言ってくれました。

それを聞いて私は、思わずこの曲を口ずさんでしまいましたが、Nちゃんはこの曲を知りませんでした…