作詞・作曲:谷山浩子
明りの消えた真夜中の街
舗道に軽い音をたて
ひとりできみは まだ踊ってる
夢の終わりを信じない
いつまでそこにいるの
つま先立ち 跳ねておどけて
いつまでそこにいるの
まわりにはもう誰もいない
ひとりになったきみの隣に
寄り添うやせた影法師
右手をふれば左手をふる
うずくまればうずくまる
きみの今のその淋しさが
遠い街の見知らぬ人の
孤独な夜を照らす
ささやかな灯に変わるだろう
店じまいした空の上から
満月 きみに声かける
暗くけわしい道をわたしが
照らしていてあげるから
どんなに淋しくても
きみはひとりでお帰り
どんなに淋しくても
きみはひとりでお帰り
たとえば夜が深く
暗がりに足が怯えても
まっすぐに顔を上げて
心の闇に沈まないで
どんなに淋しくても
きみはひとりでお帰り
どんなに淋しくても
きみはひとりでお帰り

二枚組のCDアルバム「白と黒」にも収録されていますが、同名のタイトルで、1994(平成6)年2月に、集英社コバルト文庫から小説としても出版されています(当然ながら、私も持っていますよ)
早い話、よくある少女漫画の三角関係恋愛モノでして、結末も結局何事もないところに収まってしまいますが、主人公のアリスの孤独感に物語の軸が置いてあるので、陳腐さはありません。 思春期ってどんな人が近くにいてもいつもひとりのような気がして「いつも悲しくって淋しい」とかそんなことを思い出してしまう作品です。
この小説を読むと、カップリング曲の「夜のブランコ」と結びついているのがわかります。
この曲は、私の中ではひそかなブーム?になっていましたが、既に30を過ぎていたオッサンが、車の中で聴いていたのですから、気持ち悪いと思われたかも知れません。
もっとも谷山浩子ファンは、寝てても起きてても、谷山浩子ファンであります(笑)
寝る前にこの曲を聴くと、何か優しい気持ちになって、落ち着いて眠ることが出来ます。
もっとも、夜中にNちゃんの蹴りで起こされるのは、毎日の事ですが、彼女の安らかな寝顔を見ると、お返しは出来ません。
谷山浩子さんの曲は、やっぱり人を優しくさせる何かがあるみたいですね。