サーカス
作詞・作曲:谷山浩子
あなたが帰ったあとの 私の部屋には
汚れた灰皿 散らかしたままのトランプ
ごめんねと言って帰った ごめんねと言ってあなた
人の気持も知らないで やさしい人が待っていると
さあ目をさませ 人形たち
さあ目をさませ ナイフに鏡
さあ目をさませ ひとりの部屋の
午前零時の 夢つづれ
もう少しいればいいのに もう少しお茶をいかが
お酒もあるのよ レコードでもかけましょうか
ごめんねと言って帰った ごめんねと言ってあなた
しんと静かな真夜中は いつもきまってひとりぼっち
さあ目をさませ 人形たち
砕けた心 包んでおくれ
ひとりの部屋の ひとりサーカス
せめて涙の かわくまで
la la la…………
あなたがいない あなたがいない
ひとりサーカス 夜がふける
あなたがいない あなたがいない
ひとりサーカス 夜がふける

私見ですが、谷山浩子作品指折りの「暗い曲」ではないかと思っています。
この昭和57年ですが「谷山浩子のオールナイトニッポン」(二部午前3時から)が始まり、かの有名な「タニヤマヒロコナノデス!」と叫んだのでした。
とにかく「サーカス」とのギャップが激しく、谷山浩子ファンは、かなり戸惑ったみたいですね。
私はと言うと、この年成人式を迎えました。
とは言うものの、のんべたらりんと大学生活を送っていた私は、成人としての自覚は、全く無かったのは確かです。
ちなみに、ヤマハポプコンへの応募は、前の年で止めました。
それ以降も、ヤマハポプコン出身者のファンでしたが、時代はギターとピアノをメインにした「バラード」風の曲ではなく、アラジンやトムキャット等の、ロック調の曲が主流になっていたからでした。
この曲と対になる曲は「あやつり人形」かと思いますが、どちらも暗いだけではなく、味のある歌詞だと思います。
車の中でこの曲を聴くと「ドライブ中に暗い曲聴くよね(笑)」と、Nちゃんに言われてしまいますが、彼女も「乙女」の端くれであれば、一応この曲を評価しているみたいな気はします。