東京
作詞・作曲:森田貢
最終電車で 君にさよなら
いつまた逢えると きいた君の言葉が
走馬燈のように めぐりながら
僕の心に火をともす
何も思わずに 電車に飛び乗り
君の東京へ東京へと 出かけました
いつもいつでも 夢と希望をもって
君は東京で 生きていました
東京へはもう何度も 行きましたね
君の住む美し都
東京へはもう何度も 行きましたね
君が咲く花の都
君はいつでも やさしく微笑む
だけど心は むなしくなるばかり
いつか二人で 暮らすことを夢みて
今は離れて 生きてゆこう
君に笑って さよなら言って
電車は走る遠い道を
あぁ今すぐにでも 戻りたいんだ
君の住む町 花の東京
東京へはもう何度も 行きましたね
君の住む美し都
東京へはもう何度も 行きましたね
君が咲く花の都

マイペースは秋田県の出身で、中学校の同級生である、森田貢さん、伊藤進さん、根次男さんの3人で結成されたグループで、初めて聴いた時は、フォークグループとは思われませんでした。
その後この曲は、柴田淳の2012(平成24)年10月にリリースされた「COVER 70’s」にも収録されると共に、他のシンガーによってもカバーされている、息の長い曲です。
当時私は中学1年生。
クラスでは唯一の関西出身者でした。
で、クラスの奴等は「東京タワー見た?」
「北海道来るのに、ひかり号乗った?」
「霞ヶ関ビルはデカイの?」
いやいや、京都から「白鳥」に乗って来てるから、東京は寄ってません。
するとクラスの奴等は
「つまんねー…」
はっきり言って「殺意」が芽生えた瞬間です。
里子先のN,KちゃんやC,Kちゃんは、事情を知っているから良いのですが、付き合いの一番長いNちゃんが、同じように「東京」の事を聞いて来るのには閉口したものです。
高校1年の冬休み俺たちの朝」を巡る旅をしたとき、Nちゃんは初めて東京を目にしました。
しかし、自分の言葉が恥ずかしかったのか、上野駅に着くまで、彼女は口をつぐんでしまいます。
奥さんのNちゃんは、東京に住んだ事も、何度も行ったこともありません。
でもこの曲を聴くと、必ず遠くを見るような目になるのです。