忘れ得ぬ歌ぱーと255「い・に・し・え」 | 遊遊のブログ

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い・に・し・え

作詞・作曲:武田清一

遠いいにしえの 恋の想い出に
眠れずに昔の写真を こっそり出して見る
はるか町を 見下ろして
木陰に座り 風に吹かれた
あの時の あなたの横顔の甘さ
いにしえの 恋の想い出は遠すぎて
今はもう何も あの日から帰らない


夕やみの中で みつけたコスモスの花を
私の髪にさしてくれた あなたのやさしさ
時を越えて よみがえる恋の 悩ましさに
眠れずに昔の手紙を 読むのは
私だけでしょうか
いにしえの 恋の想い出は遠すぎて
今はもう何も あの日から帰らない


soon1977(昭和52)年11月25日発売の日暮し5枚目のシングルで、よみうりテレビ制作の、昭和52年10月6日から昭和53年1月5日まで放送されていたドラマ「恋歌」の挿入歌でした(韓国ドラマの「恋歌」とは、全く無関係)

日暮しは、1972(昭和47)年、RCサクセションの前身゙、The Remainders of The Cloverのメンバーだった武田清一さんを中心に結成され、榊原尚美さん、中村幸雄さんの3名で活動していました。

榊原尚美さんは、後に「サンセットメモリー」をヒットさせた、杉村尚美さんです。

この曲なタイトル「いにしえ」は、正確には「い・に・し・え」と「・」が入ります。

ヴォーカルの榊原尚美さんの声が、バックを圧倒するかの様に、力強く聴かせてくれます。

昭和52年11月25日とは、里子先のN,Kちゃんが亡くなる6日前の事で、私は輸血要員として、常に病院で待機していたのですが、この頃になると、輸血も全く効果なく、焼け石に水状態でした。

そんな時に、ラジオからこの曲が流れて来たのですが、まだ意識のあったN,Kちゃんは、見えない目をラジオに向けて、じっと聴いていました。

歌に罪はないのですが、時として残酷です。

その意味で、私にとって永遠に忘れられない歌でもあります。

奥さんのNちゃんは、この曲が好きだったみたいで、日暮しのCDを今でも聴いています。

Nちゃんは、N,Kちゃんが亡くなったのは知っていますが、亡くなる直前の光景は知りません。

もっとも、Nちゃんまで暗くなられたら、私は泣いてしまいますね、多分。