忘れ得ぬ歌ぱーと252「イーハトーブの魔法の歌」 | 遊遊のブログ

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イーハトーブの魔法の歌

作詞:清水一寛
作曲:谷山浩子

雪の中こんな静かな夜は イーハトーブの魔法の歌が

白く輝く雪たちが
思い出みんなつつむ夜
幸せかいって誰かが聞いた
そんな気がして振り向いても
そこには私の足跡だけ

雪の中こんな静かな夜は イーハトーブの魔法の歌が
ほら本当に聞こえてきます

街の灯りのステージで
踊るよ踊る雪たちが
寝静まった町ふるさとの夜
ひとり歩きの帰り道
悲しい記憶も薄らぎはじめ

雪の中こんな静かな夜は イーハトーブの魔法の歌が
ほら本当に聞こえてきます


soon1979(昭和54)年11月5日にリリースされた、谷山浩子さんの5枚目のアルバム「夢半球」に収録されている曲です。

谷山浩子さんは、前作「鏡の中のあなたへ」によって「谷山浩子は暗い!」というレッテルを貼られました。

そして前作同様、このアルバムでも暗い谷山浩子さんですが、あまりにも暗すぎて、本人いわく「暗さのテンションが高い」のだそうです(笑)

イーハトーブとは、宮沢賢治の作品中に繰り返し登場しますが「イーハトーブとは一つの地名である。強いてその地点を求むるならば、大小クラウスたちの耕していた、野原や、少女アリスが辿った鏡の国と同じ世界の中、テパーンタール砂漠の遥かな北東、イヴン王国の遠い東と考えられる。実にこれは、著者の心象中に、この様な状景をもって実在したドリームランドとしての日本岩手県である」と説明しています。

谷山浩子さんの初期のアルバムは、タイトルを全て「童話」からとったと思われますが、それにしても「暗い」アルバムと言う評価は、首を傾げてしまいます(否定はしません)

それにしても美しい歌詞と曲です。

心がささくれた時に聴くと、穏やかな気持ちになりました。

但し…当時谷山浩子ファンを公言すると、間違いなく「ヲタク、根暗」のレッテルが貼られます。
勿論私もその一人ですが、私の場合は、回りに「普通の」友人が沢山いた為に、それほどの扱いはされていません。

ただ受験勉強真っ只中の高校生にとって、この曲を聴いて元気は…出なかったのは確かです(笑)