少女
作詞・作曲:五輪真弓
あたたかい陽のあたる
真冬の縁側に
少女はひとりで
ぼんやりと坐ってた
つもった白い雪が
だんだんとけてゆくのを
悲しそうに見ていたの
夢が大きな音をたてて
崩れてしまったの
あたたかい陽のあたる
真冬の縁側に
少女はひとりで
いつまでも坐ってた
木枯らしがのぞいてる
垣根のすきまから
少女はいつも
遠くを見つめてた
かわいい仔犬たちが
年老いてゆくのを
悲しそうに見ていたの
夢が風の中で褪せて
消えてしまったの
木枯らしが通り過ぎる
垣根の向こうに
少女はいつか
行くことを知っていた
1972(昭和47)年10月21日にリリースされた、五輪真弓さんのデビューシングルです。 五輪真弓さんと言えば「恋人よ」がすぐに思い出されますが、デビュー曲の「少女」は、淡々とした歌い方で、同じ歌手とは思われません(声は全く同じ…)
昭和47年と言えば、世間も私も、慌ただしい年だったと思います。
1月24日 横井庄市さんが、グアムで発見。
2月3日 札幌オリンピック開催。
2月9日 あさま山荘事件。オリンピックも吹き飛んだ大事件。
3月15日 「ひかりは西へ」新幹線岡山開業。
7月4日 「太陽にほえろ」が放映開始。
11月5日 上野動物園にパンダ。
私はと言えば、この年11月に児童相談所に保護され、3日後にC,Kちゃんが入所…
まぁ、こんな年でした。
この曲は、児童相談所のお姉さん達が歌っていたのを覚えたものです(お兄さん方は、山本リンダに夢中?)
11月の釧路は、この曲と同じ様に、日が射せば暖かい縁側となります。
児童相談所と言うところは、外出は一切禁止。
運動は、所内の娯楽室で卓球が関の山…
年が同じの私とC,Kちゃんは、ホールの窓から、いつも外を見ていました。
お互いに虐待されて、ようやく保護されたとは言え、やはり近くの小学校に通う子供達を見る度に、胸がしめつけられました。
逃げようと思えば、いつでも逃げれますが、逃げたあとは、確実に教護院行きが待っています。
今から44年も前の出来事ですが、時折夢にも出てきて、飛び起きる事があります。
忘れたいのに、永遠に忘れられない事は、本当にあるものですね…