作詞:別役実
作曲:小室等
雨が空から降れば
オモイデは地面にしみこむ
雨がシトシト降れば
オモイデはシトシトにじむ
黒いコーモリ傘をさして
街を歩けば
あの街は雨の中
この街も雨の中
電信柱もポストも
フルサトも雨の中
しょうがない
雨の日はしょうがない
公園のベンチでひとり
おさかなをつれば
おさかなもまた
雨の中
しょうがない
雨の日はしょうがない
しょうがない
雨の日はしょうがない
しょうがない
雨の日はしょうがない…

小室等さんと言えば「六文銭」のリーダーであり「フォーライフレコード」の初代社長さんでもありました。
メガネに髭面の、優しそうな顔が印象に残っています。
この曲は、私が小学4年の時(昭和46年)に、NHK「みんなのうた」で覚えました。
以後、私の愛唱歌でもあり、諦感?を教えてくれた曲でもあります。
この当時は、Nちゃんとお隣同士でした。
私は継母に徹底的に虐待されていた時で、とにかく家に帰るのが嫌でした。
家に帰って、継母と顔を合わせた途端に、殴られる、暴言を吐かれる、無視される等々、更には絶食です…
そんな中、壁一つ隔てたNちゃんのお宅には、私の虐待は筒抜けだったのですが、親権を盾に「躾の為」と退けられた時代。
当時、壁を隔ててNちゃんと、リコーダーやハーモニカの合奏、お互いリクエストしながらの歌が慰めであり楽しみでした。
そんな時に、この曲を歌ったのですが、歌詞はNちゃんが教えてくれたものです(所々間違えてはいましたが…)
その時、Nちゃんが汚い字で書いた紙片は、今でも黄色く変色して残っています。
色々な思いが詰まっているこの曲ですが、やはりこの曲で癒されたのも事実です。
昨日はバレンタインデーでした。
私はチョコレート4つ頂きました。
従姉
姪っ子
娘
そしてNちゃんです。
みんな私を支えてくれている、大切な人たち。
昨日の釧路は雨。
また明日から真冬に戻りそうです。