作詞・作曲:さだまさし
きみはその手に花をかかえて
急な坂道をのぼる
僕の手には小さな水おけ
きみのあとにつづく
きみのかあさんが眠っている
ささやかな石のまわり
草をつみながら振り返ると
泣き虫のきみがいた
両手をあわせたかたわらで
揺れてる れんげ草
あなたの大事な人を僕に
まかせてください
きみがとても大切にしてた
藤色のお手玉
あれは昔きみのかあさんが
作ってくれたもの
そして僕が大切にしてる
日だまりのような人
それもそっときみのかあさんが
残してくれたもの
集めた落ち葉に火をつけて
きみはぽつりとありがとう
彼岸過ぎたら僕の部屋も
あたたかくなる
集めた落ち葉に火をつけて
きみはぽつりとありがとう
彼岸過ぎたら僕の部屋も
あたたかくなる

クラフトは三井誠さん、森谷有孝さん( さだまさしさんとは大学時代の同窓。昭和56年に白鳥座に参加)
松藤一美さん、
浜田金吾さんによるグループで、デビュー曲は、1973(昭和48)年にリリースされた「友あり遠方ゆえ来らず」でした。
私のブログ「忘れ得ぬ歌」シリーズの第1番目の曲紹介は、4枚目のシングル「言問橋」です。
多分この曲は、さださんの故郷である長崎をモチーフにしていると思いますが、私の住む町釧路も、長崎や小樽ほどではありませんが、釧路川から南の、太平洋にかけて坂の多い町です。
私は小・中・高、そして大学と、坂道を登りながら通っていました。
釧路市内にある、もっとも古い墓地は「紫雲台」にあります。
勿論坂を登って行きますが、墓地の南は、およそ40m位の崖になっていまして、いつ行っても海鳴りがしています。
晴れた日には、雄阿寒岳、雌阿寒岳が望まれ、振り向けば太平洋の海原が広がっている墓地です。
釧路は彼岸過ぎても暖かくはありません。
落ち葉を集めて火をつけることも出来ませんが、今年の彼岸は、Nちゃんと共に、この墓地に眠る親友達に、きちんと報告しなければ、と思っています。
Nちゃんは、この曲の様な「お淑やか」な人ではありませんが、私にとって「日だまり」の様であることは、間違いありません。
勿論本人には内緒。
す~ぐ調子こきますからね…