忘れ得ぬ歌ぱーと168「落陽」 | 遊遊のブログ

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思い出の曲を、思い出と共に、気ままにアップしたブログです。


落陽

作詞:岡本おさみ
作曲:吉田拓郎

しぼったばかりの夕陽の赤が
水平線からもれている
苫小牧発仙台行きフェリー
あのじいさんときたら
わざわざ見送ってくれたよ
おまけにテープをひろってね
女の子みたいにさ
みやげにもらったサイコロふたつ
手の中でふれば
また振り出しに戻る旅に
陽が沈んでゆく


女や酒よりサイコロ好きで
すってんてんのあのじいさん
あんたこそが正直者さ
この国ときたら
賭けるものなどないさ
だからこうして
漂うだけ
みやげにもらったサイコロふたつ
手の中でふれば
また振り出しに戻る旅に
陽が沈んでゆく


サイコロころがしあり金なくし
フーテン暮しのあのじいさん
どこかで会おう 生きていてくれ
ろくでなしの男たち
身を持ちくずしちまった
男の話を聞かせてよ
サイコロころがして
みやげにもらったサイコロふたつ
手の中でふれば
また振り出しに戻る旅に
陽が沈んでゆく


soon1976年(昭和51年)9月25日にリリースされた、山田パンダさん、4枚目のシングルです。

アコースティックギターのイントロが印象的な曲で、作詞は岡本おさみさん、作曲は吉田拓郎さんと言う「襟裳岬」コンビです。

「苫小牧発仙台行フェリー」とは、今の「太平洋フェリー」の前身である「太平洋沿海フェリー」の「あるかす(昭和47年9月11日就航)」「あるびれお(昭和48年1月10日就航)」「いしかり(昭和49年12月23日就航)」「だいせつ(昭和50年6月30日就航)」の事で、苫小牧⇔仙台⇔名古屋を結んでいました。

当時も今も、苫小牧出航時刻は大体同じで、夏ならば綺麗な夕陽に染まる港を、太平洋に向かって出港して行きます。

この曲は、私が中学3年の時にラジオから流れていまして、一応受験生でもあった私は、前年に、里親一家と共に釧路港から乗った「近海郵船フェリー」を思い出していました。

二等の大部屋では、確かに花札やサイコロで賑わっていましたので、苫小牧からのフェリーも、同じ様なものだったのでしょう。

高校に入ってからの事ですが、この曲を口ずさむとNちゃんが「N,Kちゃんを思い出してる?」と必ず言うのです。

別にそんなつもりも無かったのですけどね。

それにしても、船から見る夕陽は、何故あんなにキレイなのでしょうか?