さらば恋人
作詞:北山修
作曲:筒美京平
さよならと 書いた手紙
テーブルの上に置いたよ
あなたの眠る顔みて
黙って外へ 飛びだした
いつも幸せすぎたのに
気づかない二人だった
冷たい風にふかれて
夜明けの町を 一人行く
悪いのは 僕のほうさ 君じゃない
ゆれてる汽車の窓から
小さく家が 見えたとき
思わず胸にさけんだ
必ず帰って来るよと
いつも幸せすぎたのに
気づかない二人だった
ふるさとへ帰る地図は
涙の海に捨てていこう
悪いのは 僕のほうさ 君じゃない
いつも幸せすぎたのに
気づかない二人だった
ふるさとへ帰る地図は
涙の海に捨てていこう
悪いのは 僕のほうさ 君じゃない
1971(昭和46)年5月1日にリリースされた、堺正章さんのソロ一発目のシングルです。 スパイダースのマチャアキが、ソロになってこんな素敵な曲を歌うなんて、子供心にもビックリでした。
北山修さんの作詞ですから素敵なんですが、曲が子供にも覚えやすくて、よく歌っていました。
昭和46年2月には、やはり北山修さんの作詞で「戦争知らない子供達」が大ヒットしています。
その年の「日本レコード大賞」では「戦争知らない子供達」が作詞賞。 「さらば恋人」が大衆賞を受賞と、作詞家としての北山修さんは、おそらく日本最高峰の一人ではなかったかと思います。
この曲も、大人の前で歌うと、イヤミくらいは言われていましたが、GSやフォークみたいな「禁止!」ではなかったです。
多分、大人達の考えが、世の中に追いつきつつあったからでしょう。
「悪いのは僕のほうさ 君じゃない…」なんてセリフ、多分今の私でも言えないですよね。
恋する時はカッコ悪く、別れるときはカッコ良く…
今の世の中では、完全に逆なんでしょうね…