2024年 セリーヌ・ソン脚本・監督
初監督作・自身の体験をもとにした脚本で
各国の映画賞で246のノミネート、88の受賞を果たした作品
ゴールデン・グローブ賞やアカデミー賞にもノミネートされ
A24制作・・・
しかも主演はユ・テオ・・・・
ということで見てきました
少し前に見たのですが・・・・
感想はですね・・・
ミニシアター系映画・・・というかんじですかね
面白くなくはないんですが
A24制作の「ミッドサマー」や「エブエブ」のように
独特の世界観の中で展開する破天荒な物語ではなく
ニューヨークを舞台にした幼馴染みの
12年ごとのすれ違いを描いた作品
これ、初恋の相手との運命とか縁とかって言われると
私の大好きな韓国映画「建築学概論」
みたいな感じ?かと思いましたが
どちらかというとやはりA24制作の「ミナリ」と
通じる作品かと
韓国から移民としてカナダに移り住んだ女性が
ニューヨークで頑張って生きていく・・・話なんですよね
監督自身の経歴ともかぶるようですが・・・
24年ぶりに初恋の人と再会して
焼けぼっくいに火?という雰囲気はあまりなく・・・
むしろ
あまりにアメリカ人となったノラ(グレタ・リー)
でっかいマグカップでシリアル食べてる時点で
THE韓国人の幼馴染みとのやけぼっくいはありえない
ユダヤ系の同業界の旦那さんもいるしね
グリーンカード問題もある
一方でめっちゃ韓国人なへソン(ユ・テオ)
この年代で一流大学出て普通に会社勤めしている韓国人は
もっと英語が話せるはずだと思います
あ、確かユ・テオはドイツ生まれ
高校卒業後アメリカの演劇学校とかに行っているので
英語はペラペラかと推測いたします
まあ生まれ変わって
ずっと韓国にいてもアンタらきっとうまくいかなかったんじゃ?と
カナダに渡った韓国系監督より
韓国ドラマ見ているであろう私は思いましたよ
前世ではとか生まれ変わったらとか
ロマンチックなようですが
おとぎ話と同じレベルのセンチメンタリズムかと
存じます
今が幸せならそれでいいじゃないの
それから
ニューヨーク怖くない?
ポスターにもなっている素敵な観覧車
透明なアクリルケースみたいなのに覆われているんですよ
破壊されるから保護してますってことじゃない?
素敵なラストシーンも
「え!こんな真っ暗でパトカーとか救急車とか
めっちゃ稼働してるじゃん!こわ!」と・・・
日本に比べ韓国の人の方が移民率が高いこと
そして海外で映像の世界で成功している人も多い
そのガッツっぷりが
島国でちっちゃくまとまっている私の共感を得るのが
難しかったってことですかね
(うっちゃん)ちなみに日本語の”そで触れ合うも他生の縁”は
道を行く時、見知らぬ人と袖が触れ合う程度のことも
前世からの因縁によるとの意
どんな小さな事、ちょっとした人との交渉も偶然に
起こるのではなくすべて深い宿縁によって起こるの
だということ
私は結局みんなに親切にしましょうって解釈だったんですけど
ロマンチックではないですね