「ゴミ」/ 千田陽介 | 全員サッカーへの、挑戦

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昨年の10月18日から2ヶ月間、グラウンドのゴミ拾いをした。自分以外に当時の4回生も拾っていた。自分はその4回生に影響を受けて始めた。


ゴミ拾いを始めたきっかけは寝坊だ。この部活に入ってから3度目。昨年で言うと無期限サポートの処分が下されるほどの大問題だった。自分でも事の重大さは寝坊をする前からわかっていた。それでも、寝坊してしまった。


朝起きて、練習に行く。簡単な事だし、みんな当たり前にやっていること。そんな中で自分だけ3度も寝坊をしている。前日に夜更かしをしていた訳でもない。どうすればいいのかわからなかった。自分がこの部活に向いていないのかと思ったし、周りからもそう思われていたと思う。


それでも、辞めたくなかった。頭が真っ白になっていたが、それだけははっきりとしていた。この部活で4年間やりきるって決めたから。そして、次の日からサポートをすることになった。


ただサポートするだけではなく、何か変えないといけないと思った。そして朝6時前に部室に行くと、4回生がグラウンドでゴミを拾っていた。


なぜ、ゴミを拾うんだろう。


よく言われることだし、著名人がゴミ拾いをしている話を何度も聞いたことがある。なぜゴミを拾うのか。得を積んでいるとか、運を拾っているとか、そんな不確かな理由だと思っていた。しかし、不確かでも現状を変えるために、自分もやってみることにした。


朝6時から、真っ暗なグラウンドで明かりを灯した。拾い始めて驚いたことは、かなりの量のゴミが落ちていることだ。毎日ゴミ拾いをしても、次の日には小さいポリ袋に溜まるほどのゴミがあった。いつも練習しているグラウンドなのに、こんな量のゴミに気づいていなかったのか。そう思った。


そこでハッとした。

自分は、足元が見れていなかった。


いつも、大きな目標ばかり見ていた。そこに辿り着くまでに必要である小さなことに目を向けずに。本来やるべきことはそこら中に転がっていたのに、大きな目標に直結しそうなことだけをしていた。だから、躓き転んだ。


目標に近づくためには、小さいゴミを拾い続けるしかない。そこから小さなことを見直した。それはグラウンドのゴミのように、意識しなければ見えないものかもしれない。成長のスピードも遅いかもしれない。それでも、毎日積み重ねたら必ず大きなものになる。



こんにちは。崖っぷち副務の千田です。今回のブログでは、あまり経験しないであろう状況で、自分が気づいたことを書きました。私は寝坊というはっきりとしたミスをしたおかげでこのことに気づきました。しかし普段でも、うまくいかないことだったり達成したいことがある時には小さなことから見つめ直してみてください。自分のように躓かないように。小さなゴミ、拾っていきましょう。


最後まで読んでいただきありがとうございました。