北朝鮮は絶対戦争をしない | 気になる映画とドラマノート

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1937年ジョゼフ・グルー(駐日米国大使)日記

 

「8月14日の上海爆撃は近代で最も恐ろしい出来事の一つだった。

 

カセイホテル及びパレスホテルに命中し、数百人の中国人の生命を奪った。」

 

ジョン・B・パウエルの回想記「在チャイナ25年」

 

「中国機が大型爆弾を、上海の黄浦港に停泊している軍艦出雲を爆撃しようとしたが、途中、日本の戦闘機に撃たれた。重傷を負った中国人パイロットは、市の郊外にある中国軍基地に戻ろうとしたが、大型爆弾が、傷ついた飛行機に負担であることを悟り、上海の昼の街路に落とした。

 


 

 爆弾は、数千の中国人のど真ん中に落ちた。

 

 さらに数分後、五つの爆弾を乗せた爆撃機を中国人パイロットが操縦し、上海の黄浦港の日本の戦艦出雲を狙って投下したが、この爆弾は、上海のパレスホテルとカセイホテルにあたった。

 


 

 

 

1946年昭和21年5月3日

 


 

市ヶ谷法廷開廷。当日シンガポール、ビルマから板垣征四郎、木村兵太郎バンコックを経由して当日午後、東京に着く。

 


 

1946年9月には、ソ連抑留中の草場辰巳中将、松村知勝少将、瀬島龍三中佐がソ連側検察証人として連れてこられるが、草場辰巳中将は、東京で自殺する。

 

1993年 中国 石油輸入国のなる。

 

平成7年1995年中国 日本の専管水域(公海)の軍事目的調査完了と海上保安庁

 


 

12月12日

 

日本の外務省は参議院外交委員会で、「中国がそこまでしているとは考えていない」と答弁。

 


 

中国、台湾と与那国島の中間に弾道ミサイル撃ち込む。日本のマグロ漁停止

 

アメリカの空母が迎撃体制を取り、中国撤退

 


 


 

上の記録は、わたしが目下(もっか)おさらい中の歴史なのだが、ふと脳裏に浮かんできたのは、では、パリ不戦条約に基づき、アメリカが規定した、自衛とは、直接攻撃された時だけに認められるのであり、それ以外の状勢は、自衛の名に価しないのだ。それ以外の理由で武力を発動した場合は、それは侵略なのだ、という規定・・・これをタテにしてアメリカは日本の石油輸出停止、工業用資材の輸出停止をして、日本の生糸はアメリカに輸入しないことにしたし、日本の外地資産は抑えた。つまり兵粮攻めにした上で、日本の民衆に失業の惨苦を味あわせて、締め上げた。

 


 

 現在の北朝鮮も、同じように、ソ連の崩壊による輸出入の激減と、日中米の経済制裁により、北朝鮮の民衆は極貧に貧して、中国国境では、女性が人身売買の犠牲になったりもしているのだが、では、なぜ、日本は兵粮攻めにあって、戦争に突入したのに、北朝鮮は戦争しないのだろうか。

 


 

 理由は、日本が開戦したとき、過去の多くの戦争が、「自国の憲法をまったく異なる憲法と取り替えたり、公職追放されたり、何十年経っても、他国の基地が駐留することになる」いう例が、過去にはなかったからである。

 


 

 現在の北朝鮮はもし、敗北すれば、裁判にかけられて、死刑になり、多くの指導的立場にあるものも、公職追放になり、憲法をはじめとする体制を変更させられることになる、ということを知っている。

 


 

 日本は、過去の戦争の例のとおり、どちらの政府も存続したまま、講和条約を交わし、最悪の場合でも、ベルサイユ条約におけるドイツのように、多額の賠償金と、領土割譲を迫られることは意識していた。

 


 

 しかし、まさか、原爆を投下されたり、大都市空爆を受けるということは、過去のは例のないことだった。

 


 

 文学者の吉田健一は、ヨーロッパ人の戦争観は、いったん宣戦布告したら、翌日から自分の門前に敵が現れてもしかたがないと覚悟し、文明が崩壊すると覚悟して行われた、と書いたが、ウソである。

 


 

 彼らは敗北したら、文明が崩壊すると覚悟して宣戦布告応じたのではない。宣戦布告に応じたそのあとは、講和などする気はなく、相手の国を徹底的に、憲法改変、公職追放、情報統制によって、変えてしまって、自国の都合のよい国柄に変えてしまおうという決意で宣戦布告に応じた。

 


 

 これを日本は気がつかずに兵粮攻めに苦しんでできるだけ、勝てないまでも、できるだけ有利な条件で講和したいと考えて開戦に踏み切ったと思われる。

 


 

 というのも、資源のない日本が長期戦になれば、確実の敗北するのは、誰にも明らかであり、あまり差のない状態で、休戦するしか、区切りのつけようがないからである。

 


 

 北朝鮮の最初の韓国侵攻は、アメリカが半島はアメリカの防衛ラインに含まれないと受け取れる発言を北朝鮮が、北と南の統一戦争をしても、アメリカは介入しないのだろう、という誤解からはじまった。

 


 

 現在の北朝鮮は、その当時とはちがって、韓国を本格攻撃すれば、確実にアメリカが介入してくることを知っており、今度は、アメリカが北朝鮮を崩壊させるまで、講和に応じないことも知っている。

 


 

 だから、絶対に、北朝鮮は本格的な韓国侵攻をすることはないのである。

 

 かつての、石油をとめられ、在外資産を凍結され、生糸の輸出を妨害された日本を上回る極貧になっても、敗北のあとの、崩壊が確実とあっては、絶対に、もはや戦争は起こさない。

 


 

 ありうるのは、内戦だけだ。

 


 

北朝鮮がなぜ、核ミサイルの技術を急ぎ、中国が核ミサイルを持ったのかというと、起こる可能性のある局地戦が本格戦争になることを止めるためにほかならない。局地戦で敗北しても、核ミサイルの存在を言明した途端に、ただちに休戦協定が結ばれて政府も、体制も存続する。しかし、核ミサイルがなく、通常兵器のみで交戦すると、徹底的に首都を破壊されて、政府指導部は裁判にかけられる。

 


 

 つまり、核とは、けっして、使用するために、あるのではなく、現体制が生き延びるためにある。