土曜日の授業後、私を敬遠していたKちゃんが声をかけてきました。なんでもたった今2時間個別で化学を教わって、授業前は全然理解できなかったのが今はハッキリ分かるようになったとのこと。「わたし、2時間で6ページも進んだんだよ！すごくない
？化学がすごい分かるようになったの！」
（職員会議のブログでも見たのだろうか。少しは声をかけてあげないと可哀そうと思ったのかもしれない。こんな小娘に情けをかけられるとは……我が拳には恥辱）
とはいえこの子は気の優しい子です。中1時代、周囲から高い内申点を取る秘訣は？と聞かれたKちゃんは「先生の話を聞いてあげること」と語りました。中1なのに「聞いてあげる」。なんて世だ…と嘆いていたら、「でも、先生の話はどうでもいいことで…」とつぶやくのでどんな話題か聞いたら「糖尿病とかさ…」と言うので腹を抱えて笑ったっけ。
「化学だけじゃなくて物理も数学もやったの！聞けば何でも教えてくれる！カイト先生すごいね！いいなあ…私もあんなふうになりたいなあ…」
ふ～～～ん。あいつはね、中2のとき偏差値50あったかな。とにかく勉強もしないし、授業姿勢はダラダラしてるし、答案は枠をはみ出してナメくさってるし…それはそれはひどいものだった。あいつには授業というより姿勢ね。連日姿勢を叩き込んだ。机にペタンとなっているときは両肩をグイっと起こして、汚い字は全部×をつけて、イキがるな、謙虚になれと幾度となく言ってきて。どんだけ手を焼いたか。
「え？！そうなんですか？だって超頭いいじゃん！いま東北大ですよね。一高に行ったの？」
無理無理。中1中2の内申点がひどすぎる。中2の冬にこちらに来て何とか成績は上がったけど評定が3.5くらいだから一高は無理。三高の理数科に行ったよ。でもそこから努力したからな。高校時代は見違えるほどやるようになった。
「ええ、いいなあ…。私も今から一生懸命やれば東北大に行けますか？」
行けるかどうかは分からないけど、そう思ったなら今からでも遅くはない。心を入れ替えて頑張れば道は開けるよ
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昨日@五橋教室
前回ブログに登場した高1女子のお友達。午前は学校で勉強してきた！と言って、3時ごろに教室にやってきました。
朝から学校に行ってたの？へえ～ヤバい、ヤバいと言いながらこうやってコツコツ頑張るところがエラいね
「物理がヤバいの…。もう全っ然！何を言ってるか分からない！」
ハイハイ。（でしょうね…あなたは感情で生きてるからね…）
「あ、先生～～～……
大丈夫？」
何が？
「私たちは大丈夫だからね。職員会議のブログ見たよ。最近言い過ぎてるのかなって落ち込んでるんでしょ？」
ハハハハ…なんだそれは
「私たちは何を言ってもらっても構わないからね。ガンガン来ていいからね」
フフフ…（お前たちのそういうところが…）
「あ！それより聞いて聞いて！またあたしの学校にオバケが出たの
！」
出た～～～～～。またかよ…
「今回はホントなんだって！またエレベーターなんだけどね！」
はぁ～～～～～…
「私たち二人乗ってて降りたとき。ドアが閉まりますってアナウンスが後ろで聞こえたら、普通は閉まるでしょ？なのにまた開いてまたドアが閉まりますって流れたの！私の学校にはやっぱりオバケがいるんだよ！」
（↑前回…）
ふ～～～ん…つまり、またドアが開いて音声が流れたのはオバケが乗り降りしたからってこと？
「そうだよ！それしか考えられないじゃん！」
なんでそうなんの。違うから。物理ができない原因はそこ。
「機械の故障って言いたいんでしょ？違うの！最近、エレベーターに点検が入って直したばかりなんだから！」
まったく…壊れやすい機械だね。
「で、私たち怖くなって職員室に行ってさ。数学の先生がいたからちょっと来てくださいって言ってエレベータに行って同じことしたの。そしたらさ……またなったんだよ！またドアが開いて音声が二度鳴ったの！どう考えてもいるでしょ！」
ふ～～～ん……。
……ん？
……んん？
いま「数学の」先生と言ったな。その先生は何と言ってた？その先生なら…
「え？先生も同じ意見。『いるかもしれないですね～』って言ってた」
ええ？？？
そっか～～大人だな～～～。エライなあ…。やっぱりダメだなあオレは…。まだまだ子供。オバケみたいなバカ話でも自分の信念というか自然の摂理を曲げてまで相手の話に合わせられるとはな…。
「え？ナニ言ってんの？」
いや、その先生ステキだなあって。男の先生？モテるでしょその人。
「え…いや…ハゲてるから…」
コラ～ッ！