計算のケアレスミスに留まらず、変域なのに変化の割合、円なのに球を答えるなど、問題文をきちんと認識しないことで起こる「ミステリーミス」というのがあります。私が命名したのですが。

 

前回ブログの女子だけでなく、過去の生徒でも10人に1人ぐらいの割合でいます。

 

去年は二高を受けた女子が入試直前の模試でleaveの過去形をleavedにしていて唖然としました(去年のブログはこちら)。

 

leftぐらい、このレベルの生徒なら当然知っているのになぜかこういう不思議なミスをしでかすのです。(最後の1か月で直って合格。ホッ…)

 

こういう間違い方は想定していないのでかなり驚かされるですが、なぜこんなミスが起きるのか。

 

答えはゆとりがないからです。

 

こういうミスをする生徒は基本的に真面目で勤勉です。

 

今まで私は毎日がんばって勉強してきた。

私は人よりも問題集をたくさん解いてきた。

模試も返されたらすぐに復習した。

夜遅くまで計画的に勉強してきた。

家族も自分に期待している。

 

だ・か・ら…

 

今度の模試は、

 

絶対に失敗できない

 

という思考に陥ってしまうのです。

 

その思いが強すぎるために、問題文を読んでいるようで読んでいない状態になり、常人には理解できない「ミステリーミス」が起こってしまうのだと思います。

 

断っておきたいのですが、別に「絶対に失敗できない」という思想が悪いわけではありませんよ。私も「絶対100を取りたい!」「一問もミスは許されない!」と思いながらテストを解いてきましたから。

 

ただし、その理由が違います。

 

私のは「100点を取りたい」という欲です。決して「こんなにやったんだからミスできない」とか周囲のプレッシャーとかではありません。そういう意識は抱いたことがありません。

 

欲とか野望であれば、盲目になったり腕が縮こまったりすることはないでしょう。

 

しかし「絶対に失敗できない」というのが、恐怖とか圧力からだったらどうでしょう。問題文に集中できないんじゃないかなと思います。

 

昨日のブログでも書きましたが、この女子生徒は試験官がハイはじめと言って問題ページを開いた瞬間に「絶対間違っちゃいけない」と、プレッシャーがすごいんだそうです。

 

なんとかそのコリをほぐしてあげないといけない。私はマラソンを例に、泣いている女子に説明しました。

 

「あなたの場合、マラソンで言うと、目の前しか見えてない状態だな。ピストルが鳴ってドドッと走り出すランナーたち。慌てて自分も飛び出すけど、もう目の前の1メートル四方しか見えていない状態ね…。これではすぐ転ぶって。自分は集団の中のどの辺にいるのか、このあと道はどのようになってるのか、そういうものを俯瞰して眺められないと。

 

テレビ中継で、ランナーの前をテレビ局の車とか白バイが走っている映像があるね。あとは上空のヘリからの映像もある。そのぐらいの視点がほしいな」

 

そのあと、私の中高生時代のときの話を聞かせてやりました。

 

試験前、問題用紙が配られてチャイムを待つ間シーンとなる場面があるね。あれ、普通にしてたら結構緊張が高まってこない?それでガチガチになったら本番に悪影響だよね。

 

オレの場合は、その時間は周囲の観察をした。と言っても頭を動かしてジロジロはやらないよ。目だけ動かすの。直接は見ない。視界に捉えるだけ。そして心の中でこう思う。みんな落ち着けよ。今日のために勉強してきたんだろ。失敗するんじゃないよ。

 

え?上から目線?いいの、それで。本人に直接言うわけじゃないから失礼には当たらない。そうやって自分をグーンと上に持ち上げるの。さっきの上空のヘリの視点に自分を持っていくんだ。そうするとね…不思議なほど落ち着くよ。下界の人々に上から手を振る気分とでもいうかな。

 

やがてチャイムが鳴ってハイ始め!の合図があるね。そのとき周囲はババッと鉛筆を持って、ガサッと問題用紙を開いて1問目、すぐにカリカリと書きだすね。

 

オレはその時まだやらない。目をつぶって黙想するの。時間にして5秒から10秒ほどかな。目をつぶりながら周囲をまだ感じている。たくさんの鉛筆が机に当たる音を聞いて、あーあーそっちの人…そんなに慌てちゃダメだって。そんなにスピード出したら事故っちゃうよ…とか思ってる。

 

どう?メッチャゆとりあるでしょ?はっきり周囲が見えているよ。視界が狭くなってズッコケないように自分にこのルーティンを課していたの。おかげで問題文もクリアに認識できた。5秒ほど損するけど、それを補って余りあるほど効果絶大だったよ。

 

同じことをしろとは言わないけど、そのぐらい視界を広げてゆとりを持つことが大切だな。次のテストでは…って1月が最後か。ああ、もっと早く伝えたかったけど仕方ない(笑)

 

次は「凡ミスのB」がないように頑張ってね!

 

このあとは、女子と将来の進学、就職の話で大盛り上がり。女子は涙も消えて、笑顔で夢を語ってくれました。塾の先生が言うことではない話ばかりなので、こちらには書きません。お母さん、スイマセンあせる

 

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(おまけ)

テストだけじゃなくて、異性への告白も同じじゃないかとふと思いました。

 

欲とか野望からであれば、堂々とできるのでうまくいったに違いない。

 

でも自分に自信のない私は、「絶対にフラれたくない!」「惨めなのはイヤだ!」と、恐怖とか圧力から女の子に告白したからなぁ…。結果はことごとく失敗でしたショボーン

 

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