神奈川県 横須賀市 稲丘町 三笠公園 戦艦三笠 | 懦弱者の遺構巡礼

懦弱者の遺構巡礼

遺構、史蹟に留まらず様々な街を彷徨い、記録に留めた物達。
不定期更新御容赦。

イギリスビュッカース社にて1899年に起工され、1902年、日本海軍に引渡された大日本帝国海軍の戦艦であり、敷島型の第四番艦である。
1903年連合艦隊旗艦となり、旅順口攻撃など参加、その後1905年、バルチック艦隊との交戦、いわゆる日本海海戦で東郷平八郎も乗艦した。
1923年ワシントン軍縮条約により廃艦、翌年保存が閣議決定され、保存されるものの、1945年終戦後荒廃し、米軍のためにダンスホールや水族館なども作られキャバレー トーゴーとして娯楽施設が設置された。
これを受けて東郷平八郎を敬愛していたチェスターニミッツ元帥が三笠の状況を憂い本を著し、売上を寄付して復元保存運動が盛り上がり、遂に1959年復元工事が開始、1961年に復元された。
それらの紆余曲折を乗り越え、現在は防衛省が所管している世界に現存する唯一の前弩級戦艦でもある。中央左は、東郷平八郎がツァイスの双眼鏡を構えているブロンズ像である。