サーブでの右胸と右上腕の角度 | 窪田テニス教室

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皆さんの技術向上のキッカケぐらいになればと思います。
内容は指導者向けかもしれません。
はじめての方はテーマ欄の「注意事項」をすべて読んでください。


以下、過去記事「一発で怪我するサーブ」についた方に関する質問コメントです。


2. 無題
右肩の外側が痛くなる場合も、同じでしょうか?
違う場合、外側が痛くなる動きを教えていただけないでしょうか?

サーブで痛みが出て来る時があり、痛みがでるとフォアハンドでも少し痛みます。
かかし 2018-03-10 17:54:58


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(以下、コンチネンタルグリップでサーブを打っている場合の内容です)

右肩の外側が痛くなる人は多いです。

コメントのように、サーブでの痛みがフォアにきます。フォアだけでこの痛みが出る人はいません。

この痛みを起こす一番多い動きは、バックスイング完了(いわゆるトロフィーポーズ)で、右肘を身体の後ろに引き、その肩の体勢のまま右腕を上げて振り出すものです。

まずは、鎖骨(胸から肩に向かう骨)と上腕(肘から肩)の角度をチェックしてください。

鎖骨のラインよりも上腕が身体の後方に流れていないかをビデオ撮影してチェックです。

鎖骨のラインよりも身体の前側に上腕があるのが理想です。

このチェックの仕方(チェックするタイミング)は、振り出し時の体勢です。

バックスイング完了で、上腕が身体の前側にあっても、振り出しで上腕が身体の後ろ側に流れる人が多いです。

この原因は振り出しで、右肩の力を一瞬抜いたために上腕が身体の後方に流れたり、足を伸ばした勢いが上腕を身体の後方に流したりします。

それらは無意識の動き。だからビデオ撮影でしか気づきません。コート後方からの撮影が大事。


肩が痛い場合の練習としては、鎖骨よりも上腕を身体の前側にしたまま打つことです。

鎖骨よりも上腕骨が身体の前側にあると、バックスイングが浅く感じると思います。

このままだと、その「浅く感じる」が、2度引きをさせてしまう可能性があります。

そこで、身体のターンを深めにしてください。

バックスイングで、身体を右方向に回していき、右腰と右肩がコート後方までいくようにするといいです。(それ以上身体がターンしてもいい)

肩を使っての腕の引きは短いが、足を使っての腕の引きは長いという体勢。

実際は、「胸骨を支点としての引き」もありますが、まずは鎖骨と上腕の角度を練習してください。


もう一つの可能性は、右肩を外側に回旋してバックスイングすることです。この場合、バックスイング完了でラケットフェイスが身体の後方に流れます。息が苦しい〜。これは分かりやすいミスですが、ビデオ撮影は必要。


参考までにどうぞ。