とにかく、
地域を盛り上げようとする仕事も多く
出張先で多くの「お土産もの食品」に出逢います。
俗にいう、特産品 加工食品ですね。
そんな中で、売れないお土産加工食品(特産品)のパターンを、
某心中に、クライアントと整理しましたので、その紹介を今回したいなと思います。
ひと言で言いますと、売れない土産物加工品は、
売れる要件を満たしていない・・
そういうことです。
以前にも紹介しましたが、売れる特産品や土産物加工食品の要件を、
あらためて下記に説明しますね。
・必然性がある
その地域で、非常に長い年月を掛けて、かねてから食べられており、食文化として根付いていること
例)秋田県潟上市の佃煮
潟上市の食品スーパー等にいくと、日常から地域の方が食す文化が根付いている為、
佃煮の売場が非常に大きく確保されています♪
・地域流通価格を上回らない根付が実現できていること
他地域から来た方をもてなす食品が特産品食品の役割の1つです。ですから、地域で当たり前に流通している価格が、
値付けのベースになります。
つまり、これを上回るには、それなりの上回る理由が無ければならないのです。
例)八丈島の島オクラ
画像のような高単価な値付けが日常の食品スーパーで根付いているから、このような単価で観光客等にすすめても良いのです♪
・製法や原材料の文化の定着
製法や原材料は、非常に長い年月を掛けて、かねてから定着しているものでなければなりません
こうやって、確認していくと、下記画像の秋田土産は、特産品や土産物加工食品の売れる要件を充足できていないのです。
なぜなら、上の要件を全て満たしていないから・・
概ね、小麦粉、マーガリン、種々の食品添加物等々で、成形されたもの、増量されたもの、これが、ほとんどです。
ですから、本当に売れる特産品や土産物加工品を開発したい、個人や小規模事業者の方は、
ぜひ、基本に立ち返り、上記視点の網羅性をスタートにしてほしいと思います。
さて、こうなると、周りが競合だらけで、埋もれてしまいそう・・
そのような心配も出てくることでしょう・・
そのような場合は、下記視点を付加していくことで、競争優位な商品を構築することが叶います。
・製法の進化
健康、安全や安心、自然環境への配慮等々をテーマに、製法を改善していくこと
・原材料の価値づけ
健康、安全や安心、自然環境への配慮等々をテーマに、原材料を改善していくこと
・外観の価値づけ
上記2つを踏まえ、デザイン性によって、シズル感やパッケージに優位性を持たせること
・利便性
売場、流通形態、個食化等々、顧客の食シーンや保存シーンを踏まえた、商品仕様を加えること
いかがでしたでしょうか・・
上記、画像のキャッチを使っている某商品は、小麦など、何ら地域に所縁の無い原材料が主原料であり、
且つ、そんなものが、地域の食文化として根付いているわけもなく・・
本気で、特産品や土産物加工食品を開発したいのなら、
ぜひ、上記を踏まえ、取り組んでみることをオススメします。
==久保正英プロフィール==
≪主な受賞歴≫
2016年 中小企業庁長官賞受賞(中小企業経営診断シンポジウム)
2013年 中小企業診断協会 会長賞(中小企業経営診断シンポジウム)
≪主な著書≫
「お客様が応援したくなる飲食店」になる7つのステップ(同文館出版)
飲・食企業の的を外さない商品開発(カナリア書房)
≪一般社団法人エコ食品健究会 代表理事 / 経済産業省登録 中小企業診断士≫
加工食品企業や飲食店のマーケティング戦略立案と実行支援(商品・販路等)を直近3年で大手(上場)事業者に63社に実施。
個人や小規模事業者の支援は専門家派遣事業も含めて直近5年では350社(当事務所スタッフ含む)にのぼる。
応援されて集客(応援客獲得の販促や商品化)できる仕組み(売上を獲得する仕組み)が好評で、ロッテ・湖池屋・カルビー・イトーヨーカ堂・明治製菓・三河屋製菓、カネタツーワン、ユニバース、ヤマザワ、平和堂、天満屋ストア、サミット、日生協、ベイシアカインズグループ、岩下食品、日本電気(NEC:食事業者支援アプリ開発PJ)等の支援実績を公表している。
≪主な委員歴≫
『農水産物の環境情報表示の在り方検討会(農林水産省2014年~)』
『CO²の見える化 消費財分科会(環境省~2013年)』
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==代表を任期で務める社団のブログやホームページ==飲・食252社の会員組織 一般社団法人エコ食品健究会=
http://ecoken-workshop.jimdo.com/
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「お客様が応援したくなる飲食店」になる7つのステ |
飲・食企業の的を外さない商品開発―ニーズ発掘のモノサシは環境と健康
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