4年生ブログ NO.27
本日は髙橋晟士朗(文4・西条)のブログをお届けします！
大学野球生活も終わりに近づいてきたということで、とうとう4年生ブログの順番が回ってきました。頑張って書きます。
私の野球人生は小学4年生の頃、2個下の弟と同じタイミングで始まりました。野球人生初めての試合では、訳も分からないままレフトを守り、飛んできたフライをヘディング。中学では先輩の最後の大会で1球もストライクが入らずに降板、など非常に良くない思い出が蘇ります。中学までは楽しく野球をするというより、親に怒られないように野球をしていました。そんな気持ちで野球をやっていたことは一般的に受け入れられるものではないとは思いますが、それによりメンタルが鍛えられた気がするので、個人的には良しとしています。
高校は地元の名門・西条高校を選びました。周りの方々の西条高校愛がすさまじく、自分の熱量を超えてくることがたまにあり困惑することもありましたが、期待に応えられるように取り組みました。野球人としての大きな基礎ができたのは高校時代です。クールにえぐいことを言う先生と出会い、入学早々に3年後155キロ、高卒ドラフト上位という目標を言い渡されました。そのため、かなりの量を走らされました。入学当時185センチで67キロしかなかったため練習中にも毎日白米3合を食べさせられました。試合で打たれるとボロクソ言われました。そのような厳しい日々の練習に耐えてきた結果、目標には全く届きませんでした。かすりもしませんでした。ただ、3年間でピッチャーとしての自分の中の軸みたいなものができ、なんとなくですが頭を使いながら野球ができるようになったと思います。
高校で達成できなかった目標を叶えるべく関西大学に進学します。1年生からリーグ戦で投げるつもりで入学しました。大学野球初実践のチャンス、張り切って投げると肩を怪我しました。野球人生で初めての大きな怪我をして野球ができない苦しみを味わいました。半年を過ぎて少し投げられるようになり、OP戦のチャンスをいただき、A戦だけではなかったものの全部抑えました。自分の中で何かを掴んだ気がしました。試合の度に球速も更新していき、これはいけると思いました。怪我で投げられない間の取り組みが数字となって出てきてくれたのが何よりも嬉しかったです。
そのような結果もあり、初めて公式戦のメンバーに選ばれました。忘れもしない2年前の10月9日チャレンジリーグ立命館大学戦。その日の最後のピッチャーとして登板し、右バッターのインコースにツーシームを投げたとき、右肘のなにかがブチッといきました。終わったと思いました。それでも最後まで投げきりましたが、ストレートはホームまで届きませんでした。あの瞬間のマウンドからの景色は今でも鮮明に覚えています。後日検査をし、診断結果は右肘の靱帯断裂でした。ほんとに終わったと思いました。半年前までの野球ができない期間の苦しみをまた味わうことになると思うと絶望でした。手術か保存療法かの選択を迫られた時、上のステージでも野球を続けたく、4年生春の復帰では遅いと判断しため、その時は保存療法を選びました。ただ、肘の調子が一向に上がらなかったため3年生の秋にトミージョン手術をすることに決めました。その手術は、大学の試合ではもう投げられないことを意味し、かなり悩みました。野球で勝負するためにはるばる愛媛から大阪に乗り込んできた訳で、このまま終わって良いのかという気持ちが強かったものの、野球を続けるなら手術しかないと思い、決断しました。今もまだまだ万全にはほど遠いですが、経過は順調です。これからも目標に向かって頑張っていきます。
これまでの私の人生に関わって下さったすべての方に感謝しています。本当に人、環境に恵まれたと思います。今の自分があるのは周りの方々のおかげです。ありがとうございます。応援してくださっていた人たちに活躍する姿を見せることができなかったのが何より悔しいです。会う人や人伝いにも頑張れと言っていただくことがあり、かなり励みになっていました。次のステージでは必ず活躍するので、今度こそ期待していてください。
大学まで野球を続けさせてくれた両親には本当に感謝しています。父は昔はかなり厳しく怖かったけど、自分がどのような選択をしても尊重し、応援してくれて、すごく力になりました。母は世間知らずな自分を助けてくれ、いつもアドバイスをくれました。おかげでこんなに大きく成長できました。本当にありがとう。もっと頑張ります。弟たちは野球頑張れ。甲子園応援に行きたいし、神宮応援に行きたい。またみんなで浜省のライブ行こう。
チームメイトへのメッセージ
最初、内田悠太と河野勇真という四国に名を轟かせていたピッチャーがいると知っていたので舐められないように警戒していましたが、普通にめっちゃ良い奴らでした。そんなこんなで大学生活が始まり、ほとんどの時間を野球部と過ごすことになります。同期のピッチャーは変な人たちが多く、4年目にしてまだ会話が成り立たないことが多々あり、自分が一番常識人なので会話ついて行くのが非常に難しいです。ただ、野球になるとみんな人が変わります。本気で野球に取り組む、闘志溢れる男たちです。この同期だから怪我が続きながらもここまでやり遂げられたのかもしれません。楽しかったです。あと少しの時間しかないけど最後まで頑張ろう。
野球人生へひとこと
「空とこの道出会う場所へ」
今までの人生、特に大学生活のほとんどの時間を野球に捧げました。怪我が多くて思うようにプレーはできなかったけど、野球ができない中でも食事、睡眠などの私生活から見直し、自分の目標に少しでも近づけるように取り組むことができたと思っています。結果は簡単に出ないし、遠い道のりになるけど、チャンスがある限りこれからも目標に向かって挑戦し続けます。
どんなに遠くても辿り着いてみせる
石のような孤独を道連れに
空とこの道出会う場所へ
マネージャーからひとこと
大きい、ちょっと怖そう。髙橋の第1印象はこんな感じでした。しかし、このブログにも綴られている通り、表にこそ出しませんでしたが野球への気持ちは人1倍強く、誰よりも怪我に向き合ってきた髙橋。ピッチャーの中で1番常識があるという文章には、？マークがたくさん出てきますが笑そんな髙橋ですが、安芸キャンプの時に来客の方に呼ばれた際、後輩マネージャーに一緒についてきてくれへん？って言ったというかわいい一面もあります笑
社会人野球で髙橋が活躍している姿を見たいです！絶対応援しに行きます！！！頑張れ📣
髙橋晟士朗が
次回ブログ担当者を紹介
明日の4年生ブログは…
ウエイトモノマネ部に属する華奢な男です。誰もまねできないダイナミックなフォームで打者を圧倒。酒を飲んだら甘えん坊になるあの人です。