【4年生ブログ54】中井颯良 | 関西大学体育会野球部ブログ

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4年生ブログ vol.54


中井 颯良

 

本日は中井颯良(政策4・報徳学園)のブログをお届けします!

 

えー、毎年恒例ですが、もうこのブログを書く時期がやって参りました。色々あって関大野球部に坊主で入部したあの時期がとても懐かしいです。そこからたったの4年間しか経っていないのに一生分を味わえたような、そんな充実した大学人生でした。そんな思い出を野球人生と共に少々振り返っていたのですが、文才などあるはずがありませんので、600字という字数制限をほんのちょっとだけオーバーしちゃいました。大目に見て頂けたらと思います。

 小学校5年生の頃、小学校3年生までサッカーを習っていたこともあり、父親との公園での1年間の特訓を経て、地域の少年野球部に入部しました。その時に衝撃を受けた、投げる、打つ、走るといった野球ならではの醍醐味は、今も変わらず、というか毎日更新し続けながら野球の楽しさを肌で感じています。そして中学生になり、やるからには強いチームでやりたいと意気込んで入部した名門硬式クラブチーム。入部当初から両親のアドバイスで肩肘を大切にするために野手に転向したのですが、少年野球時代、多分誰も経験したことの無い9番ピッチャーを経験したことのある自分が、なんの強みもない野手で挑戦したことに対して、自分は何しに来たんやろと疑問が浮かんだことを覚えています。でも今思えばこの時のおかげで今の自分の最大の強みが出来ました。ありがとう。そして1度も試合に出ることが出来ずに中学生活が幕を閉じ、何故か諦めない強い気持ちがあればレギュラーを獲得して甲子園に出れると信じ、入部した名門高校野球部。自分たちの代は最弱世代と呼ばれていましたが、この高校時代を経て人生何事も強い気持ちがあればなんとかできるという経験を身をもって体験することが出来ました。そしてここからは大学時代の良き思い出を語らせて頂きたいと思います。

 大学生活は人前に出ることが苦手だったのにも関わらず、入部早々学年おつき(学年キャプテンのようなもの)に多数決で決定したことからスタートしました。その多数決も納得のいくものではなかったのですが…。後にこの出来事が性格やキャラすらをも変える大きなきっかけだったと感じています。
 当初は50人を超える同級生が入部し人数の多さや価値観の違いに圧倒され、野球以外のことで頭を悩ます日々が続いていました。皆さんご存知のサンダルネックレス事件から始まり、小田さん雨降りの陣、上裸で自主練、某先輩学生コーチとの口論、坊主になった子、などなど、あらゆることにおいて先輩からお叱りメッセージが送られてきており、その頃は予測変換機能だけで謝罪文が完成するほど毎日のように謝罪していたことを覚えています。また某先輩集団3人組や、3つ上の二大巨頭の無茶ぶりのおかげで、毎日暇さえあれば1発芸を考える。そう簡単に1発芸など創作できませんが、稀に神がかった1発芸が天から降りてきたら、グランドでやな(人健4・大阪桐蔭)と見せ合い。そして披露。2年生の終わりまではそんな毎日が続いていました。今はもう無くなった1発芸ノリですが、もう最後なので何人かに見せてもらうことにします。準備しといてね。話が逸れましたが、本当に毎日が大変で、毎日毎日脳をフル回転させていた大変な低学年の頃でした。

 そんなこんなで大学野球をスタートさせ、低学年の頃から多く試合に出場させていただいたのですが、2年生秋は神宮を決める代表決定戦で敗北、3年生の年は1年を通して怪我で迷惑をかけ続け、4年生春はあと一歩で28年ぶりの優勝を大大逆転で逃すという結果で終え、自分の中では歯車が噛み合わない、上手くいかないシーズンが続いていました。特に4年生春の終盤は、勝てば優勝が決まるという試合が3試合もあったにも関わらず、全て勝てずに目の前で対戦相手が優勝。これほど下級生が頑張ってくれたのに、自分は何も出来なかった。無力でしかなかったです。活躍もできない、チームを引っ張ることもできない、1番上の代として本当に不甲斐なかった。それでも「そらさん、すいません」と涙を流しながら頭を下げてくれる後輩。自分がしてしまった事のデカさに気づきました。今までは後輩として責任などこれっぽちも感じず、のびのびとやらさせてもらっていたのに、上になった途端、後輩にこれほど責任を感じさせてる。あの時の感情は忘れたくても忘れられません。秋、雪辱を果たすことだけで報われると思ってます。



 また自分はありがたいことに本当に毎シーズン毎シーズン周りが期待をしてくれていました。ポテンシャルお化け、持ってるものはえぐい、何回そういった褒め言葉を頂いたか。何回ずるいと言われたか。でも必ずと言っていいほど期待に見合う結果は残せず。というか、毎回全くの期待はずれ。11打席連続無安打。22打席連続無安打。バントミス。盗塁死。両足の肉離れ。腰痛。隣では怪我をしても痛いそぶりを見せずに淡々と結果を出し続けチームを引っ張る有馬(商4・近江)。そもそも離脱せずに主軸で引っ張り、ここぞという場面にやたら強いこーのすけ(社4・広陵)。勝負をかけた3年秋で結果を出し、神宮行きをサヨナラで決めたこうた(商4・伊川谷北)。ただただ追いつきたい一心でした。でも自分の結果を見れば見るほど、惨めになるだけでした。人と比べるのをやめ、自分に期待するのもやめました。自分は守備キャラなんだと言い聞かせました。ずるいですが、ゴミも拾い始めました。信号無視もやめました。こんな不純な動機で運に頼ろうともしました。正直、折れそうな時もありました。顔が真っ暗な時期もありました。ネクストバッターサークルで涙目でこうたに弱音を吐いたこともありました。それでも、こんな自分にも上記の3人を筆頭にみんなが期待してくれます。試合前に先輩、同期、後輩、関係なく頑張れとLINEを送ってくれます。りん(経4・関大一)は誰よりも近大の負けを悔しがり、常に鼓舞してくれています。1年生、下級生、あがった4年生がずっとバッティングピッチャーをしてくれています。とうわ(法4・関大一)、たいすけ(社4・三田学園)、じゅんぺい(社4・市立西宮)はずっとノックを打ってくれています。スタンドからは絶え間なく大声が聞こえます。ベンチでは届かないと分かってても声を出し続けてくれています。最高な応援歌が毎打席聞こえてきます。結果が出なくても、グランドへ行けば同期が笑い飛ばしてくれます。みんなが元気づけるためにご飯に誘ってくれます。こんな居心地のいい環境が常に自分の周りにはありました。何回やらかしても、何回怪我しても、何回結果が出なくても、そこにはあたたかく迎えてくれる場所がありました。落ち込んでいる暇などありません。野球部は自分にとってそんな場所です。どれだけきつくても、どれだけいいイメージが湧かなくても、行きたくないと思ったことの無い、そんな場所です。そんな場所に甘えすぎた自分は最後の秋、また怪我で離脱してしまいました。それでも帰りを待ってくれる人達がいました。心配してくれる人達ばかりでした。ひょうま(人健4・関大北陽)には大迷惑かけましたね。それでもみんなが繋いでくれたおかげで、最後ばかりは笑い話で終わることができそうです。学生野球生活もあと少し。神宮で暴れましょう。関大を全国に見せつけてやりましょう。この関大野球部183人で最後笑って終われるように、この環境に最後恩返しできるように。勝ちましょう。

そして指導者の方々には、本当に未熟な自分を選手としても人間としても育てて頂きました。良くも悪くも印象に残る選手だったと自分でも思います。こんなに浮き沈みの激しいムラのあるやつでしたが、最後まで見捨てずに指導して頂き、感謝しかありません。就職先がなかなか見つからず、常に心配してくださった田尻先生をはじめ、4年間上位打線で我慢強く使い続けてくださった監督。ほぼ毎日と言っていいほど、多方面で本当に気にかけて頂いた小田さん。何回怪我すんねんと思いながらも治療してくださった中本さん、合田さん。美味しいパスタ作ってくださった植田さん。その他、関係者の方々含め4年間本当にありがとうございました。今後とも中井颯良の活躍をご期待ください。とりあえず最後まで自分らしくガムシャラにやっていきます。

また春から応援に声が復活しました。迫力満点の関大応援が毎試合とてもとても力になっています。なんと言っても自分の打席で流れる応援歌「春~Spring~」。最高です。神宮で団祭にまけないくらいの大合唱をしてもらえるように残り全部勝ちます。あとちょっと応援よろしくお願いします!



両親へ
野球始めてから今まで12年くらいかな、とんでもなく今までお金がかかったと思います。お疲れ様でした。自分が根拠の無い自信で高校を選んだおかげなのか、せいなのか、弟たちが全員ついてきちゃいましたね。お金の面はもちろん本当に苦労かけました。自分はあんまり遊びに行かないので何とかなったけど、下の子らには我慢ばっかさせちゃいました。まだまだ弟には夢を見させてあげれてないから、あと2年待って貰えたら。これが親孝行やと思って、必ずプロ行きます。
 来年からは家を出るけど、まぁやっとうるさいヤツがおらんなったということで、5人で賑やかに過ごしてください。いつでも言うてくれたら咲玖(4男)にちょっかいかけに帰ってくるので。ここまでは本当に協力無かったらやれてなかったし、まだまだ協力はしてくれると思うけど、とりあえず一区切り。22年間ありがとう。


 チームメイトへメッセージ

 

この代は他学年よりも圧倒的に人数も多いのに、仲が良く本当にいい学年だなとつくづく思ってます。最初の頃に価値観の違いで絶望したのがいい思い出です。締切なんか確実に守らないやつばっかりで、山加(人健4・仁川学院)、きのちゃん(商4・乙訓)からすると本当に迷惑ばっかりで大変やったよな。笑
4年間ありがとう。でもでも本当にいい子たちの集まりで、さらに面白くて、例えば、財布何回も失くして全部人のせいにしたり、酒飲んで逆立ちして顔から落ちたり、付き合う前のデートを家で寝ててすっぽかしたり、体重増やしたのに増やした以上に痩せたり、合田さんが2人に増えたり…ちくびうにやったり…とかとか。こんな文面ではこの代の魅力なんてこれっぽっちも伝わらないとはおもいますが!面白くて意味わからんところも大好きで練習中はもちろん、行きの電車誰と会うのか、帰り誰と帰ろうか、とにかく毎日グランドに行くのが楽しみでした。4年間ありがとう。まぁまた同窓会とか誰かの結婚式の二次会で思い出を語り合いましょー!とりあえず次は祝勝会で!あときよと(政策4・小豆島中央)、おーでぃ(政策4・関大一)のおかげで卒業できそうです。ありがとー。最後にゆうま(経4・柏原)。書いてたら1000字程増えてしまうからあえて書かんとく。まじで4年間ありがとう。

まだあんのかいと思われてると思いますが、もう少しだけおつきあいください。

 私はよく練習相手を探しているので後輩たちとは割と仲良く練習していたと思います。ほんと色んな後輩に自分から絡みにいってて、そんな毎日を勝手に楽しんでました。言うてくれればまだまだ絡みにいきます。やっぱり一つだけ伝えたいことがあって、それは怪我だけには気をつけてもらいたいです。こんな怪我してて説得力はないかもしれませんが、経験者は語ります!肉離れの時なんかは本当に1年間ほど完全な全力疾走ができない時期が続いて、それ以外にも微妙にプレーに支障が出て全てが上手くいかないことが続いていました。オーバーワーク、アップ不足には厳重に注意してください。やってからでは遅いです。とりあえずジャックナイフとスコーピオンを完璧にしてください。
 本気で野球をするのはこの関大が最後という人がほとんどかと思います。その最後を怪我で不完全燃焼で終えるのではなく、全力プレーで笑顔でやりきって欲しいです。今後の活躍、インスタやブログでチェックしときます!
 あとけいしろう(経4・愛工大名電)、下井田(経2・報徳学園)はこれからチームの先頭に立って、チーム引っ張っていくであろう選手やからめっちゃ期待してる。とりあえず神宮行こな。渡邊(経1・報徳学園)はとりあえずバントくらいやったら完璧に教えられるからいつでも聞いてこいよ。進塁打、小技が当たり前にできる選手は強いで。この3人は特に、他の仲いい子もみんな期待してるからこれからの結果で楽しませてください。
P.S.
怪我ばっかりしてたので、整体ばかり行っていました。そこで、筋徒手療法という体全てのことを詳しく熟知した上で、筋肉に適切なアプローチを施す凄腕の整体師の方が豊津で整体院をしています。関大野球部の選手も何人もお世話になっている先生で、とても優しく親身になって話を聞いてくださる方です。是非、トータルボディ整骨院へ行ってみてください。
https://instagram.com/totalbody_suitaigshid=MWZjMTM2ODFkZg==

 

野球人生へひとこと

「雑草魂」

 


この言葉は、コンクリートを突き破って成長してくる雑草の様な強い意志を持ち、不遇な環境から這い上がってくる様なパワーやエネルギーを持っている人の事を指す言葉です。
こうたにはいつも「出た、また漫画や」と笑われていますが、漫画は実際に人生の道筋に大きく影響を与えてくれることもあります。
自分は小さいころたまたま知人が貸してくれた野球漫画「メジャー」を全巻読んだことで、本気で茂野吾郎に憧れました。漫画なんですけど、ほんとに想像もできないくらい逆境の連続で、それでもその度必ず立ち上がって前を向く。どんなことがあっても絶対に折れない。そんな茂野吾郎になりたいと思ったことを覚えています。それでも現実は茂野吾郎と比べるのが失礼になるほどの小さな石につまずき、転んで、周りに支えてもらってばっかりです。それでも感情移入しやすい長所を活かして、茂野吾郎のように不屈の精神をもって、これからも壁に直面する度に何度も何度も立ち上がっていこうと思っています。後輩たちはこれからもグランドの雑草抜きだけはしっかりやるように。

以上です。最後まで読んで頂きありがとうございました。またこれからも指導者の方々、後輩の皆さん、まだまだ弟、中井家をよろしくお願いいたします。



マネージャーからひとこと

これだけの文字を羅列するほど関大野球部をこよなく愛するそら。

1年生の時からこの学年を背負い本当に苦労したと思います。108代をまとめてくれてありがとう。

怪我で苦しむことも多々あり思うようにプレーできないこともありましたが、やっぱり関大のセンターはそらです。

その存在感の大きさは計り知れません!

ラストシーズンも残りわずか、これまでの鬱憤を晴らしもう一度最高の舞台で暴れまくろう!!

 



 中井颯良が次回ブログ担当者を紹介!

次回の4年生ブログは... 

 

明日はついに関大随一の強心臓の登場です。
日頃から55人からの無茶な要望に一切表情を変えることなく応えてきた関大野球部の実質トップ?。対岑、有馬に対しても、最初は喋るのも緊張していたのに、最近は自分の意見を言えるようになってきているとか…。リーグ戦ではスコアラーとして全試合誰よりも声を出し、声が枯れているところを見たことがない、実は喉も強い熱男です。有馬世代の縁の下の力持ち。

どうぞお楽しみに!