ヤケクソに木刀を振って疲労を明確化することで安心する | 愚奏譜

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ワタシ、かなでの備忘録みたいなもの。
割と内向き・オタクなハナシが多くなりそうです。

漫画のハナシです

『センゴク権兵衛(13)』宮下英樹(講談社)
どちらかいえば茶々が主役な巻。
帝王としての貫禄・能力が増しすぎてしまった秀吉。
茶々は靡くし、三成ら家臣団はピンチを自力克服することを諦めかねない。
けど秀吉本人は、弟秀長を疑う自分に絶望する。母ちゃんにも心配される。それぐらい孤高になっちゃう。
秀長領で不正を暴いた役人は、まんまコロンボ。
主役仙石権兵衛秀久が歌会で知り合った御仁の正体が気になる。
いよいよ次は小田原攻めか。の前に小田原北条史を伊勢新九郎からやるっぽい。モエるわ。



『ムダヅモ無き改革プリンセスオブジパング(4)』大和田秀樹(竹書房)
アナスタシアはホンモノ。
奥の手、ロシア無拍子も御門葩子により破られてピンチのところにプーチンが現れて喝。
冷凍戦法をかなぐり捨て、熱対熱の戦いに。
勝負は最終局面。
『雪の進軍』ネタは、「河」を「河(ホー)」に見立てるのを昔からやりたかったんだろうな。
ラスプーチナの橋本真也ネタが分かるヤツなんて…いや、多いんだろうな、本作の読者層なら。くみちょー、といえば誰か?なんてのも愚問か。
相変わらずバトル文法が肌に馴染むけど、小泉ジュンイチロー期ほどのパワーはない。でも、実際に「キャラの強い国家元首」が今のニュースを騒がすようなら、本作も活性化できる。蔡英文だけでは物足りないし、偉人転生・転移・擬製ではタダの流行り。いや、なればこそか。



『ヤマトタケル(6)』安彦良和(角川書店)
なんとなく終了。
安彦史劇は、最後に主役を滅ぼして終わるのが定番なので、本作はまさしく元から定型な題材。
幼女オキナガタラシヒメが出てました。のちの神功皇后。
近所の本屋ではない店もありました。多分売れないから。
神話英雄だとアルアルですが、ヤマトタケルがクズなのもツラい。だから、仏教的な因果応報で考えると当然の末路なので、悲劇感が薄い。
もう少し面白くなるかと思ってたんですが、モヤモヤしたまんま終わり。

安彦漫画(作品全般ではなく)の最高傑作は『デビルマン』トリビュートな気がする。
あとは、漫画自体以外の部分が凄すぎて、世間評価がおかしくなってる、なんて風にも思いたくなる。
追っているワタシが自分を説明できない。