太陽光、風力、水カ、水素・・・これらは、新エネルギーでもクリーンエネルギーでもありません。
そう云うと、大半の人はショックを覚えるかもしれませんが、これは事実です。
ソーラーセルのエネルギー源である太陽は、悠久の昔から地球にエネルギーを注ぎ続けていますし、風力は数百年前から風車として動力源に使われてきました。
最近、メディアでよく取り上げられる電気自動車は、最近になって作られたと思っている方が多いと思いますが、実はガソリン自動車の前は電気自動車だったのです。
排気ガスを出さないことからクリーンカーだとも言われていますが、
これも間違い。
確かに走行中には排気ガスを出しませんが、エネルギー源であるバッテリーを充電する際、エネルギー供給に於ける大元である火力発電所で排出されます。バッテリ一充電のための電気を作るには、火力発電所で石油を燃やして発電しないといけません。
排気ガスの出る場所が、私たちが普段使っている自動車ではないことから、一見、クリーンなエネルギーであると錯覚を起こすわけです。
燃科電池も同じ仕組みです。
水素を触媒で反応させて発電するのが燃科電池ですが、すでに50年前、あの宇宙船アポロで使用されている古い技術です。
水素と酸素を反応させて発電しますが、そのときに発生するのが水だけであることから、燃料電池は無害であるというのが売り文句ですね。
もし地球上に水素が湧出する水素ガス田なるものがあれぱ、水素はクリーンなエネルギーでしょう。
勿論、そんなものはありません。
水素は工場で作られるのです。
大量の水素を作るための原料には、先述したように、化石燃料である天然ガスが使用されます。天然ガスから水素を還元するプロセスに於いては、余分なエネルギーを必要とし、そのとき余分な二酸化炭素も発生します。見方によっては、天然ガスを直接燃やしてエネルギーを得るほうが、よっぽど効率的で、且つクリーンかもしれません。
水素がまったく新しいエネルギーなどという発想そのものが全くおかしいのです。
つまり、現在知られているエネルギーに解はありません。
それならばなぜ、これほどまでに騒がれるのか?
その理由はビッグマネーが動くからという点に尽きるでしょう。
いわぱ、ビジネスマンモデルとしての、単なるもの投資対象であるということ、さらにその延長にあると期待され続ける経済活性効果に過ぎません。
これが、世間一般でクリーンエネルギーとか、新エネルギーと呼ばれているものの正体です。
ちょっとガッカリさせてしまったかもしれませんが。
(続く)