黙示録に預言された
バビロンの大淫婦
メドゥーサが
今、動きだす‼
聖母像と大統領像が一緒に立つ場所
今から10年以上前(当時の)の夏、アメリカのシカゴ空港からレンタカーを借り、取材協力者とふたりで、途中モーテルに一泊して、ウィスコンシン州まで車で飛ばしたことがある。
目指す地は、同州の片田舎ニセダ。
目的は聖母出現地の取材だ。そこはカナダに近く、日本のような湿気はなく、大自然の中の避暑地という感じで、水も空気も緑も豊かに澄んだ土地だった。当地に着くと関係者のワーカ一たちに案内された。
そこでまず驚いたことは、聖母マリアが出現した場所に、聖母像と初代大統領ジョージ・ワシントン、さらには第2代大統領ジョン・アダムスの像が隣り合わせで立っていたことだ。
ふたりはともにフリーメーソン=イルミナティのメンバーである。
そのふたりの像が、なぜ聖母像の隣りに立っているのか、その理由を聞くまでわからなかった。
ワシントン大統領は当初、メーソンの「高邁(こうまい)」なスローガンに共鳴し、そのメンバーになったが、次第に実態が明らかになるにつれ、事実上脱会し、死ぬ直前、カトリックに改宗している。ジョン・アダムスもまったく同じ道をたどった。
しかしながら、メーソン側はこの事実をひた隠しにし、ふたりの死後、その痕跡をすべて抹殺して、事実関係が漏れないようにしたのである。
聖母マリアはウィスコンシン州に住むニセダの幻視者、メリー・アンを通して彼らの像を建造させたというわけだ。
メーソン参入を悔いていた初代と第2代大統領
そのことを証明する事実もある。
ジョージ・ワシントンに洗礼を授け、死ぬ直前、終油(しゅうゆ)(死を迎えるための秘跡)を施したG・W・スナイダー神父へ、ワシントンが書いた書簡が発見されたのだ。
その手紙(1798年9月25日付)によれば、ワシントンは自分とメーソンが、イルミナティの道具になっていたことを悔やみ、こう綴(つづ)っている。
Г私がロッジに参加したのは、フリーメーソンの目的が、イルミナティの邪悪な目標を推し進めることではないと信じたためでした。
だが、今やロッジ内にはイルミナティの勢力が忍び込んできています。彼らは民衆を政府から乖離(かいり)させ、この国を自分たちのものにしようとしているのです。合衆国に支部を置いた時点から、彼らの目標はすでにそこにあり、そのことを疑う余地がありません」
当初ワシントンは、メーソンは正しく、イルミナティを邪悪な秘密結社と思っていたようだ。
しかし、その手紙から1年後、メーソンも程度の差こそあれ、同じような陰謀結社であることがわかったため、回心の証として洗礼を受け、死ぬ直前に終油を受けた。
第2代大統領ジョン・アダムスも、そのワシントンとともにイルミナティと戦い、そして最後にはカトリックに改宗している。
ところが、
(続く)