聖地・江の島「君知るや弁財天パワー」(1) | ふしぎのメダイ

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 江の島はマリン・レジャーの代名詞、湘南を象徴する島としてその名を知らぬ人はいない。

 だが、江の島には別の顔がある。

 歴史と伝承が織り成した奇談、伝説の宝庫なのだ。

 神の宿る島・江の島を知れば、目に映る湘南の風景もこれまでと変わったものになる筈だ。

 潮の満ち引きによって現われる、孤島へと続く一筋の道。

 江の島にはカトリック巡礼の地として名高い、フランスのモンサン・ミッシェル修道院が建つ小島に似た光景が生まれる。

 橋がかけられていなかった時代、人々は昼、夜2回の引き潮によって陸続きとなる瞬間を、神に許された巡礼の時間だと信じていた。

 養和2年(1182年)4月5日。

 東国武将の雄、源頼朝は、鎌倉から奥州藤原氏の征討に動く、派兵にあたって戦勝祈願を思い立った頼朝は、江の島に参請(さんけい)。
 鳥居を寄進するとともに、文覚上人に命じて岩屋に軍神・参財天を奉じたと「吾妻鏡」にある。
 頼朝は鎌倉に武家による初の幕府を開くことに成功。

 すると、東国の武将はこぞって参拝するようになり、弁財天は武運長久、戦勝祈願の神として信仰を集めていった。

    (続く)