ベイビー・ドライバー | Every Little Step (新)

Every Little Step (新)

りおうさんの更なる進化を求めて。

ベイビー・ドライバー(BABY DRIVER)
2017年アメリカ 日本公開2017年8月
監督エドガー・ライト
アンセル・エルゴート/リリー・ジェームズ/ジェイミー・フォックス/ジョン・ハム
ケビン・スペイシー
画像

【雑感その1】
本国で大絶賛を受け、満を持して日本公開された今作。
もちろんめちゃくちゃ楽しみにしていました。
感想は、良かった!
でも今年1番の面白さではなかった。
これはわしのわがままだけど 盛り上がるシーンで自分がハマれる楽曲がなかった。
ということだと思う。
そういうとこ柔軟性ないんだよな、わし。

この映画が注目されているのは
音楽に合わせて役者が動いているという点。
もちろんすべてがそうではないけれど。
映画館で爆音で見るのがおすすめ。
わしは耳が悪いので、あまり音が大きいと音が拾えなくて
ちょっと方耳塞いだりしましたが
それくらい爆音上映がこの作品には似合っていると思います。
ミュージカル風なところもあって一部では
ララランド的な言われ方もしてるけど ちょっと違うかなーとも思った。
ドライヴ や キックアスのイメージの方が
自分としては近いかなと思った。

音楽のせいもあって非常にテンポ良く展開していき
起承転結もしっかりしているし
根本的にストーリーとしては王道。
なので退屈することもない。
それぞれのキャラはすごくしっかりしてるし
難しく考えることもない。
特にオープニングのカーアクションがとにかくカッコイイ。
グッと心をわしづかみされます。
時代は現代なんだけど、どこか80’sぽい雰囲気を持っていて
それがオシャレでもある。
もちろん赤いインプレッサも素敵。(インプレッサ好き)


【あらすじ】
天才的なドライビングテクニックをもつベイビーは犯罪組織の
逃がし屋としてお金を儲けていた。
ベイビーは子供の頃の事故で耳鳴りが止まず常にipodを聞いている。
ある日ダイナーでデボラというウェイトレスに恋をした彼は
この世界から足を洗おうと決意する。


【キャスト】
主人公ベイビー役にアンセル・エルゴート。
あの顔に残る傷跡はアンセルのものではなく、ベイビーのものなんだよね?
あの事故の傷と捉えたんだけど。
それならすごく細かいところまで作りこまれてるなぁと思う。
華奢なスタイルと恋愛や、おかれてる立場の危うさがとてもマッチしていた。

デボラ役にリリー・ジェームズ。
正にこの映画の花ともいうべき華やかさ。
その昔、ツインピークスという米ドラマに出演してた、メッチェン・アミック演じる
シェリーというダイナーのウェイトレスを思い出した。

ドク役にケビン・スペイシー。
こういうのはハマリ役ですね。
この人のちょっと悪っぽい役は大好きです。しかも今回はそれだけじゃないという。

バッツ役にジェイミー・フォックス。
ほんとに色んな映画に出てて驚く。
今回はちょっとイッちゃってる役。
黒人さん特有の前髪の生え際一直線が見事すぎて
そこばかり目がいった。

バディ役にジョン・ハム。
ダンディーすぎた。高田純二ばりに。
女以上にセクシーってなんなの。
でもベイビーの運転する車の後部座席で楽しそうにしてるのが
すごくかわいらしかった。

ダーリン役にエイザ・ゴンザレス。
こういう役をする女性ってだいたい清潔感のないケバい人が多いんだけど
彼女は違った。
綺麗だしそれでいてどこか可愛いらしい雰囲気もあってすごく良かったです。
もちろんセクシー。


【雑感その2】
ベイビーのカーアクションがとにかくかっこよくて
もうちょっと見ていたい気持ちになった。
ああいう設定も大好きだし
なので本音を言うと足を洗わないでほしいわ。

ストーリーが進むごとに
キャラの見方が変わっていく。
ラスボスはこいつよな、っていうのを見事に裏切られる。
そしてラストの決着はちゃんと銃撃戦だけでなく
ベイビーらしくドライビングテクニックでも見せてくれて納得の仕上がり。

年寄りスキーなわしとしては見逃せないジョーの存在。
終盤のジョーのところ、ちょっと泣きそうになったわ。
ジョーの目がものすごく青くて引き込まれそうになった。
脇役までもキャラがいい!

あとちょっと表現が過激なところもあるので
それがちょっとキックアス…というかマシュー・ヴォーンぽいなと
思った。
容赦ない描写とかね。
わしはあの程度なら好きですが。

2週間以上も、前に観たので
ちょっと記憶があいまいな部分もあって拙い感想になってしまいましたが
すべてが作りこまれていて恋愛ありアクションあり血しぶきありそして音楽ありで
色んなものを詰め込んでてそれでいて
助長さもなく非常に見事にすべてがマッチしているかなりの良作です。


あまり大きな映画館で上映していないので
一般的には浸透していないですが
かなりのおススメです。
もちろん劇場で爆音で観るのがいいですが
DVDでも十おもしろいと思いますので
機会があれば是非に!
ただ、あえて 最高! とは言わないでおきますくま
軽い気持ちで観て欲しいです。


2017-⑰