ウルフ・オブ・ウォールストリート | Every Little Step (新)

Every Little Step (新)

りおうさんの更なる進化を求めて。

ウルフ・オブ・ウォールストリート(原題:THE WOLF OF WALL STREET)
2013年アメリカ 日本公開2014年1月
監督マーティン・スコセッシ
レオナルド・ディカプリオ/ジョナ・ヒル/マーゴット・ロビー/マシュー・マコノヒー


(C)2013 Paramount Pictures. All Rights Reserved.


【雑感その1】
まぁとにかくぶっ飛んでる。
ウォールストリートとか株とか聞くとちょっとお堅いかなと
思いがちだけど全然違うめちゃくちゃぶっ飛んでる。
良い意味で裏切られる。
逆にそういう株の事とかの作品だと思って期待していると
悪い意味で裏切られる。
はちゃめちゃなくらいすごい映画!
それがおもしろいかおもしろくないかは別として
とにかくすごい。
終始口あんぐり状態になる。
わしはどちらかと言えば ちょっとお堅い目の作品かなと思ってたので
最初は正直ドン引き。
絶対に皆さんが想像しているような映画ではない!
日本人にはとうていわかりえない世界なので当然かもしれない。
コメディーといっていいのかなんなのか
まぁテッド的なものを想像してもらえればいいかも…?

この作品は原作があります。
実在の人物ジョーダン・ベルフォードの回想録を基に制作されております。
前半部分は原作にほぼ忠実だそうですが
後半は脚色多めらしいです。

このジョーダン・ベルフォードはウォール街の若き狼と呼ばれた株式ブローカー。
そこで大成功した彼のとんでもない金と女とドラッグの話。
話の半分以上…8割…いや9割がた金とセックスとドラッグの事で埋め尽くされております。
そしてセリフはファック!の連発。
506回言っているらしい。

上映時間は179分。ほぼ3時間あります。
それを長いと感じるか、楽しくてあっという間だったと感じるか。
わしは中盤少しダレたのでちょっと助長かなーとは思いましたが
苦痛ではなかったです。
なんというかのっけから車の中で女に●●させてるとか
中盤、豪華クルーザーの上でみんなで楽しくYMCAだとか
ドラッグやりすぎてハイも通り越しちゃってるとか
とにかくやりたい放題。
ほんと乱交してるか粉吸ってるかって感じ。


【適当なあらすじ】
ジョーダン・ベルフォードは学歴もなく、コネもなかったが
金融業界に足を踏み入れる。
そこで出会った人物にノウハウを教えられ
それに加えて持ち前の巧みな話術で人の心をつかみ
斬新なアイデアでどんどん業界をのし上がっていった。
そして26歳の若さで証券会社を設立する。


【キャスト】
主人公ジョーダン・ベルフォードを演じるのはレオナルド・ディカプリオ。
まぁとにかく凄いの一言。
ある意味怪演。
これだけやったら休業したくなるのわかる。
どんどんジャック・ニコルソン化してゆくんだが。
まぁわしゃ好きだから別にかまわないけどね。
伝説の薬・レモン714(もちろんドラッグ)を飲んだ時の
あの状態はとても演技とは思えないくらいすさまじかった。
というかむしろあの状態で車を運転してる姿は
おいおい、あれはいいのか?とまじでひくくらいやばかった。
これだけやったらオスカー獲ってほしいと思う!ほんとに。
とにかく尻だしまくってます。

ジョーダンの相棒ドニー役にジョナ・ヒル。
彼は色々な作品に出ていますがマネーボールという映画でアカデミーの
助演男優賞にノミネートされ
主役をきわだたせる役者さんだと注目されているんですが
わしはちょっと不気味さを感じました。
ドニーという人物の不気味さというか…。

ジョーダンの2度目の妻・ナオミ役にマーゴット・ロビー。
彼女は以前ディカプリオと交際の噂がありました。
写真より動いている方が綺麗だった。
ディカプリオ演じるジョーダンとのケンカのシーンが
多々ありますが ものすごいこと。
わしはちょっと耳が悪いので
ケンカの時はすごい音量すぎて音が拾いきれなかった。
それぐらいすごい迫力でした。

FBI捜査官役のカイル・チャンドラーや
おととしアーティストという作品でオスカーを獲った
ジャン・デュジャルダンや
マシュー・マコノヒーなどきらりと光る脇役も豪華です。


【雑感その2】
最初にしか出てこないマシュー・マコノヒー演じるマーク・ハンナ
という人物がわしは結構印象に残りました。
特にあの歌が…。
今でも フフフン♪ と歌ってしまうほどです。
しかもエンドロールでも流れる。
頭にこびりつく。
あと後半の船で遭難しかけるシーン!
あそこだけCGまるだしでわざとそうやってるようにしか見えない。
大変なシーンなのになぜか笑える!
まさかここでタイタニックになろうとは。。
シーンシーンは結構突っ込みどころが多くて楽しめます。

このジョーダン・ベルフォードって人物は悪人なんだけど
全然憎めない。
だからといって応援したくなるとか好きだとかそういうのとは
全然違うけれど、あぁ勝手にやってなって思うくらい
自由すぎてあきれる。
結局どうなってゆくのかは映画を見なくてもわかると思うけど
それでも悲壮さなんてみじんもない。
それがいいんだけど。

とにかく過激で刺激的でエロでドラッグでめちゃくちゃな映画です。
下品なのは好きじゃない方は絶対に見ない方がいいです。
腹を抱えて笑うコメディでもなくどちらかというとブラックな笑い。
下品でも楽しめる!という方にはおススメ。

個人的には好きです。
とにかくディカプリオの弾けっぷりは素晴らしいです。
上にも書きましたが レモンのシーンはすごいです。
どうでもいいけどレモン騒動の時のあの電話コードどんだけ長いんだあれ。






2014-②