２０１２年アメリカ/イタリア/スペイン ２０１３年６月日本公開
監督 ウディ・アレン
ロベルト・ベニーニ/ペネロペ・クルス/アレック・ボールドウィン/エレン・ペイジ
ジェシー・アイゼンバーグ/ウディ・アレン
(C)GRAVIER PRODUCTIONS,INC.photo by Philippe Antonello
とても良かったです。
というか個人的に結構好み。
早い話が実はとってもくだらない。
良い意味でくだらない。
そのくだらなさを楽しんだ者勝ちみたいな映画。
ウディ・アレン作品ではミッドナイト・イン・パリが一番好きだったけど
ローマでアモーレが一番になったかもしれない。
映画自体が軽いし笑いも軽いしテンポも軽くて
見ていて心地いい作品でした。
でもくっだらないんだけどね。
笑いがとにかくくだらない。
色んな映画で顔なじみの俳優さんが出演していますが
顔を合わすことない俳優さん同士もいて
小さなオムニバス的な話が同時進行でシーンごとに変わりながら
進行していきます。
ただし時間軸はそれぞれ違います。
とある人達の物語では数日 別の話は１日それも数時間とか。
そしてそのそれぞれの話が交差することはありません。
それぞれの話に伏線があって最後に ああこうなるのか といった１つになるような
仕掛けもありません。
なので非常にあらすじが書きにくいという。。
様々な人が暮らし、観光に来るイタリア、ローマ。
夏をローマで過ごすために来たアメリカ人のヘイリーは現地でイタリア人の
ミケランジェロと出会い恋に落ちる。
彼との結婚を決意した彼女はアメリカから両親をローマへと呼びつける。
田舎から出てきたアントニオとミリー夫妻は
上流階級の親戚から仕事を紹介されローマへと来た。
アントニオの親戚と会う前にとミリーは美容室へ行くためホテルを出る。
そしてレオポルドとソフィア夫妻はごく普通に暮らしていたが
いつしか渦中の人となり
ジャックもサリーという小悪魔に出会い振り回されてゆく。
と、まぁ えーと何組だ。４組か。
４組のカップルじゃないな ４つのストーリーがあるわけです。
特に存在感があったのはやはりレオポルド。
演じているのはロベルト・ベニーニ。
彼はアカデミー賞でオスカーを獲っています。
そのタイトルも ライフ・オブ・ビューティフル。
タイトルを聞けばあぁ～と思う方もいるかも。
間といい表情といい最高。
普通の冴えないおっさんだったレオポルドはある朝仕事に行く途中に
パパラッチに囲まれその後もなぜかずっとスター扱い。
訳もわからず時の人になっちゃうという。
日本でいうと世にも奇妙な物語っぽいよなーとか。
わしが特に好きなのはミリー。
美容室に行くと言ってホテルを出て迷子になり
なぜか俳優にホテルに連れ込まれるというあり得ないストーリー。
ミリーを演じてるのはアレッサンドラ・マストロナルディ。
めちゃくちゃかわいい！ わし好みどストライク。
彼女が出てくるのが楽しみで楽しみで。
天然というか純朴というか田舎のかわいらしいお嫁さんと言う感じで
役柄も好感度大。
２０１２年度の最も美しい顔トップ１００ にて９０位にランクインしておりますが
その時の画像よりもこの映画の方が断然かわいいし綺麗です。
彼女だけでも見る価値ありっ！
ちなみにペネロペ・クルスはここのエピで出演しています。
いわゆる娼婦役。
ウディ・アレンって彼女をこういう役でよく使う気がするんだが。気のせいかな。
あと気になったのは…役者ウディ・アレンでしょうか。
ヘイリーというイタリアに旅行に来て現地人と恋に落ちる女の子の
父親役です。
そんなに目立つ役ではないですがこのエピソードでは重要な役どころ。
ちょっとした仕草がおもしろかったりしますが
やはりここのエピではある意味あのシャワー歌手のジャンカルロが主役でしょう。
演じているファビオ・アルミリアートは実際のオペラ（テノール）歌手です。
当然っちゃ当然だけど。
エレン・ペイジとジェシー・アイゼンバーグが共演しているエピが
個人的にもひとつだった。
エレン・ペイジは好きだけど特に笑いどころもないしダラダラしているし
ラストが見えてる。
ユーモラスな４つのエピはどれもお手軽でお気楽で
まさにロマンチックコメディ。
いやー、マジでミリー（アレッサンドラ・マストロナルディ）がかわいすぎた。
一目ぼれした。
もっとハリウッド映画とかに出ないかなー。
いや、彼女はそんなに大々的に売れない方がいいのかもしれんな。
とにかく色んな役をこなす彼女を見てみたいなと思うのです。
ローマでアモーレ、
今年観た映画の中では今ンとこ一番好き。
なのでもちろんおススメですよ～♥