午前十時の映画祭 慕情 | Every Little Step (新)

Every Little Step (新)

りおうさんの更なる進化を求めて。

慕情(原題:LOVE IS A MANY-SPLENDORED THING)
1955年アメリカ 日本公開1955年11月
監督ヘンリー・キング
ジェニファー・ジョーンズ/ウィリアム・ホールデン
Every Little Step (新)

元々全く観る気はなかったのですが
珍しくおねーちゃんに誘われて観てきました。
ベタベタのラブストーリーでした。
純粋なラブストーリーはどちらかというと苦手なんですが
結構おもしろかった。
さすがに数ある作品の中から選ばれてるだけはあるなぁと。
こちらには原作がありベルギーと中国のハーフハン・スーインの自伝が
もとになっています。
ハン・スーインという名前は映画でもそのままヒロインの名前ですが
ペンネームであります。
彼女は去年、スイスで亡くなっています。 

 
第2次世界単線後のイギリス領香港で医師をしているハン・スーイン(J・ジョーンズ)
はアメリカ人の特派員エリオット(W・ホールデン)と知り合い恋に落ちる。
が、エリオットにはシンガポールに妻がいた。
やがて2人の事は噂になってゆく。


実際はベルギーと中国のハーフですが映画ではイギリスと中国の
ハーフ(中国人)という設定になっています。
そんなハン・スーインを演じているのはジェニファー・ジョーンズ。
非常にエキゾチックな顔立ちで。
本名はフィリス・リー・イスリーというらしくもしかしたら少しアジアの血が入っているの
かも?と思わせる名前。
でも普通にアメリカ人のはず。
作品のイメージでついそういう風に見てしまいます。
女医さんということであんな綺麗な女医いないよ!って思う。
でも働く女性はかっこいい!
そして恋愛の甘さにもどっぷりはまってゆくという。
時代背景もこれまたややこしくて
ハーフだからということなのか中国人だからなのか
香港ではなく中国本国へと帰るように言われてしまうんですよね。
そして朝鮮戦争がおこったりと 戦後だからといって
全く安定していない情勢で不倫してたらそりゃいい噂にならないよね。
時代に翻弄される愛というのでしょうか。
ちなみにジェニファー・ジョーンズは先月見たタワーリング・インフェルノにも
出演しておりあの最後エレベーターから落っこちるおばあちゃん役。
なるほど年を取ってはいるけど顔がそうだわ!と納得。
そしてタワーリング・インフェルノが最後の女優としてのお仕事だったようです。
2009年90歳で没。
エリオット役にはウィリアム・ホールデン。
なんかね、こういう顔立ちの人ってこの時代おおくね?
顔の骨格がごついというか。
見分けつかん。
エリオット見た時、絶対こいつプレイボーイだろー!
と、胡散臭さ満点だったけど案外イイ人でした。
もっとシンガポールにいる妻のことでひねってくるかなと思ったんですが。
病院の裏の丘でスーインとエリオットはデートをするんですが
そこに反対側から現れるエリオットがかっこよかった!
ウィリアム・ホールデンもタワーリング・インフェルノに出演しています。
オーナーのダンカン役です。
他にも有名な作品にいくつも出演しており時代を代表するスターであります。
麗しのサブリナとかサンセット大通りなどなど。


王道のラブストーリーなので特に笑えるような場面はないんですが
2人で占いをしてもらっている時に言ったエリオットのセリフが
おもしろかった。あれはみんな笑っていましたね。
センスあるわ、あれ。
というかあの占い師胡散臭すぎるわ。
ラストはちょっと疑問に思うところもあり
結局スーインの妹はどうなったのか?とか
スーイン自身も病院を追われ住むとこもなくあの女の子も一緒に連れて
どこに行ったのかな?とか。

この映画のテーマ曲は有名でおそらくどこかで聞いたことがあるんじゃないだろうか。
この手の有名なテーマ曲のある映画をみるとしばらく洗脳されてしまうんよね。
でもそれだけ集中してみてたということなんだろう。。
ほんとうになかなか良かったのでおススメです。