午前十時の映画祭・大脱走 | Every Little Step (新)

Every Little Step (新)

りおうさんの更なる進化を求めて。

大脱走( 原題:THE GREAT ESCAPE)
1963年アメリカ 日本公開1963年8月
監督ジョン・スタージェス
スティーブ・マックィーン リチャード・アッテンボロー ジェームズ・ガーナー
チャールズ・ブロンソン ジェームズ・コバーン

Every Little Step (新)


(ネタばれしてます。)
やっと!やっと!2年越しの望み叶って
大脱走をスクリーンで観てきました。
この作品に関してはもうコアなファンの方がたくさん
いらっしゃるかと思いますし
今更初見のわしなんかが何かを語るなど
恐れ多いのですが わしなりに感想をば。。

上映時間は3時間近くありますがいつものごとくアッと言う間に
時が流れる。
ほとんど史実に基づいて作られているというこの脱走劇。
個人的には脱走するまでの過程よりも
脱走してからの方がおもしろかった。
あ、脱走決行中からおもしろかった!
ハラハラドキドキでした。
一つ難点を言えば 捕虜とドイツ軍の違いがわかりにくかった。
脱走と聞くと受刑者的なものをイメージしがちですけど
この映画では捕虜なんですよね。
階級の上の方の人は捕虜でも軍服だったりするしパッと見た時に
ちょっと混乱してしまった。
その捕虜達が(大人数)脱走するというストーリー。
脱走モノと言えば ショーシャンクの空に か パピヨン くらいしか
すぐ思いつかないわし。
なのでちょっと暗めというか人間ドラマ的なイメージがあったんですが
全然違って娯楽映画でした!
両親に聞いても家族に聞いても大脱走はおもしろいよ!という
感想しか返ってこないので ある程度予想はしてたんだけど
やっぱりおもしろかった。
ところどころクスリと笑えるし。
あと豪華俳優さんの共演というのも気になる所。

第2次世界大戦中、ドイツの第3捕虜収容所に連合軍の将校たちが
運び込まれた。
その中には脱走の常習者・独房王ヒルツ(S・マックィーン)の姿もあった。
他にも脱走常習者が名を連ね。収容所に着いた途端脱走を始める始末。
そんな折ビッグX(R・アッテンボロー)と呼ばれる空軍隊長シリルが
合流すると250人を脱走させるという大規模な脱走計画が練られることなる。

独房王・ヒルツを演じるのはスティーブ・マックィーン。
序盤は独房に入ってる事が多いので出番が少ないように思えますが
中盤からはさすがの活躍。
というかかっこよすぎるんでない?
なんでもできちゃうしさ。行動力あるし頭いいし。
実在したんだってのがこれまたすごいというか。
そして終盤ではお約束のバイクシーン♥
あぁー予告でよく見かけるシーンはここかぁなんて思いながら見てました。
ネタばれしますが
大脱走っておもしろい?と母親に聞いたところ
あぁ、最後死ぬやつやろ。
とありえない一言を言い放ちやがって。
それで一時見る気が失せてたんですがそれから2年経ち
ようやく観たい!と思えるようになって
終盤のバイクシーンであぁここで死ぬんだろうな…うるうる。
と思って見てたら あ?あれ?死なないじゃん?
えええええええええええええええ。
最後普通に生きてるし。
収容所に戻されてるし。
完全におかんにだまされた。
ただそれだけが強く印象に残ったという。。
他にもたくさんの俳優さんが出演されていますが
個人的に気になった方だけピックアップ。
えーとまず。
ビッグXを演じるのはリチャード・アッテンボロー。
このビッグXこそが脱走の計画者でリーダー的存在。
我先に逃げたい!という訳でもなく
計画がうまくいってないながらも少しでもたくさんの人を脱走させようと
協力的でした。
脱走トンネルの出口で一生懸命になってる姿がよかった。
ちなみにリチャード・アッテンボローさんご本人は今現在も存命中であります。
調達屋のヘンドリーも結構目立ってました。
演じてるのはジェームズ・ガーナー。彼も存命中。
特に終盤にかけてのあの目の不自由な仲間を常にサポートしているのが
印象的。最初はただの色男にしか見えなかったんだけどね。
で、その目の不自由なブライスという役はドナルド・プレザンスというかたが演じていました。
偽造屋でいわゆるにせパスポートとかを作成する担当。
だって250人分も作るんだよ。すげぇ。
そりゃいつしか目も悪くなって失明寸前までいくわ。
ヘンドリーとブライスはちょっと涙を誘いました。
チャールズ・ブロンソン演じるダニーはトンネル王。
トンネル掘る担当。 これは撮影大変そうだよ。
口の中泥だらけだろうし汗まみれだろうし。
実はダニーは閉所暗所恐怖症という設定。
そんな彼も仲間・のウィリーに優しくサポートされて脱出します。
この辺も脱出が行きどまってハラハラさせるんだよね~。
さっきのヘンドリーとブライスは感動を誘うのに
このダニーとウィリーにはとんでもなくホモ臭が漂うのはなぜなんでしょう。
きっと脱出後2人でボートなんか漕いじゃってるからだわ。
彼らは脱出に成功しますがその後もホモっぽく生きてゆくのでしょうか。
そしてわしの好きなジェームズ・コバーンが演じるのは!
製造屋セジウィック。
クールでニヒルでかっこいい!!
彼はいつもこういう感じで非常にわし好み!
脱出時にやたらでかいカバンを持っていきますがこれに何が入っているのかは
不明。ネタばらしがあるのかと思ったらなかったです。
脱出後素知らぬ顔でチャリンコ乗ってるのとか、もう!
憎たらしいというか。彼らしいというか。
カフェでレジスタンスに助けてもらったりと幸運の持ち主。
そして彼は一人相変わらず飄々と脱出に成功するとという。
最後に土処理屋うぃ担当していたエリック。
演じているのはデヴィット・マッカラム。
彼の事は知っていましたが初めて動いている姿を見ました。
その昔0011ナポレオン・ソロという英ドラマがあり
そのドラマに出て一躍スターに。
一応主人公はわしの好きなロバート・ヴォーンで彼はその相方という設定
だったようですがデヴィット・マッカラムの方が大変な人気だったようです。
それでちょっと気になっていたんですが。
見てわかった。
人気のあったのがわかるわ。わしも好きになってしもうたわ。納得。
つい目で追ってしまうんよ。
脱走後のあのメガネ姿たまんなかった。
デヴィット・マッカラムも御存命であります。
つい最近までアメリカのドラマにも出演されてました。
余談ですが0011ナポレオン・ソロはトム・クルーズ主演で
リメイクが決定しています。(共演はアーミー・ハマー)


なんかだらだらと書いてしまいましたが
とにかくおもしろかった!ということ。
それとほとんど史実だということ。
キャストが豪華だということ。
娯楽大作であるということ。
それだけで十分なんですけどね。
あーあとはやっぱりエルマー・バーンスタインの大脱走のテーマ。
この曲を知らない人はいないであろう。
なんかねー映画観た時は結構突っ込みどころがあったんだけど
時間がたっちゃって忘れてしまった。
観たの連休だったので。。クマ
笑えるしつっこみどころも満載でそのうえ
ハラハラドキドキ。
思わず早く早く!と前のめりになっちゃう。
今は深夜などでもTVで放送されているしケーブルテレビだったら
もっと見る機会も増えると思うので
興味を持った方は是非見てみて下さい。
おススメです。
って今更言わなくてもわかってるってな。