ルーパー | Every Little Step (新)

Every Little Step (新)

りおうさんの更なる進化を求めて。

ルーパー(原題:LOOPER)
2012年アメリカ 日本公開2013年1月
監督ライアン・ジョンソン
ジョセフ・ゴードン=レヴィット/ブルース・ウィリス/エミリー・ブラント

Every Little Step (新)
(C)2012 LOOPER DISTRIBUTION, LLC. ALL RIGHTS RESERVED

わしが観る映画にしては非常に珍しいタイムトラベル物。
まぁわかってると思いますけど
大好きなジョセフ・ゴードン=レヴィット(以下ジョー)が主演しているからくま
この作品では ブルース・ウィリスと同一人物という設定なので
ジョーは特殊メイクを施しています。
なのでちょっと顔が…目が違います。
なんかやたら小粒でキラキラしてたような気が。
予告などでは違和感があったのですが
映画をみてるうちに気にならなくなってました。

未来から送られてくるターゲット(人)を殺す、いわゆる殺し屋をしている
ジョー。そんな彼らは【ルーパー】と呼ばれる。
ルーパーにはある掟があった。
ある時30年後の自分がターゲットとして送られてきた。
30年後の自分と対峙し躊躇したジョーはオールド・ジョーを取り逃がしてしまう。

あらすじ、ちょっと端折ってるというか
ちょっとぼやけて書いてます。
細かい説明がメンドクサイので。
割と賛否両論なこの作品。
わしは割と楽しめた。
きっとこういう題材が好きな人には物足りないのかもしれません。
わしは全く近未来SFとかには興味がないので
何の期待も想像もなかった。
ので普通に楽しめました。
30年後のジョーがブルース・ウィリスってのがちょっと…。
え?禿げんの?みたいな。
主人公ジョー。
25歳のジョーを演じるのはジョセフ・ゴードン=レヴィット。
ジョーは役名もたまたま【ジョー】なんですよね。
彼のモノローグで物語が始まります。
非常に乾いた感じの役柄で映画全体も乾いている感じに思えました。
30年後の自分を殺さねば今の自分が消されてしまうという
結局自分は遅かれ早かれ死ぬという運命。
説明がめんどくさいと書いた
ルーパーの掟というのは タイムトラベルに関わる非常に危険な仕事に
ついているので ルーパーを引退する=30年後の自分は30年前の自分に
殺されるというもの。そのようにして証拠隠滅をはかるというわけ。
ループを閉じる ということは未来の自分を抹殺すること。
あっ、なんか書いてて意味不明になってきたな。
ようするに今の自分がルーパーを引退したとしたら
今から30年間だけ生きられる。
30年後送られてはルーパー(自分)によって殺されるということ。
曖昧だからこれが正しい理解をしてるのかわかんなくなってきたわ。
まぁ雰囲気としてはそんな感じ。
そんな30年後のオールド・ジョーを演じてるのがブルース・ウィリス。
彼の方がジョーに比べて非常にアツイ肉弾戦が多かった。
ジョーはどちらかというとクールな感じ。
ただ、ブルース・ウィリスがマシンガンとか銃ぶっ放すともうダイ・ハードにしか見えないんだよね。
残念ながら。
しかもダイ・ハードの予告も当然ながらやってたし。
彼が(彼から見たら今は過去)過去で逃げている理由は
ある人物を過去で殺しておけば未来がかわるということから。
そしてそんな彼を追うジョー。
ある人物を探し歩くオールド・ジョー。
なんかこういう設定もループっぽいよね。
あとルーパー仲間のセスという方がいるんですが
これを演じるのはポール・ダノ。
あのリトル・ミス・サンシャインで声を出せないお兄ちゃん役してた!
うふ。男前じゃないけどなんか好き。
登場シーンは少しだけです。
しかも彼も30年後の自分と対峙しやはり取り逃がしてしまいます。
当然ミスしたセスは組織に狙われるし
オールド・セスも殺されたくないから逃げるわけです。
この2人の拷問シーンがなんというか感覚的にキますね。
ああいう拷問はえぐいね。
シーンそのものはないんですがそのむごさをああいう風に伝えるのが
これほど効果的とは…!
想像の力ってばかにならないね。
あそこは結構発想が面白かった。
サラという女性の役をしているのはエミリー・ブラント。
プラダを着た悪魔などに出演しています。
彼女が出てくるあたりから ん?こういう展開のお話なの…? って
物語の方向性が変わってくる。

というかこの作品の舞台は近未来。
そこではTK(テレキネシス)を持って生まれる人間が稀にいるという設定だったりします。
タイムトラベルにTKとかってもう何でもありなんすかね?
ブルース・ウィリスが銃持てばダイ・ハードだし
未来から送り込まれるというのはターミネーターだし
サラという女性の子供の雄たけびなんかはまるでホラー映画を彷彿させる
といういろんなものを詰め込みまくったSF。
でも物語はそんなに軽くないという。
でもアイデアとしてはとっても興味深いなぁと。

なんか色々考えるとね、矛盾してるようなところとか
タイムラインがいくつかあってそれについて考えちゃうと
混乱するので
やっぱ何も考えず見るのが一番楽しめる方法かもしれませんな。