日本代表、王国に歴史的初勝利!

 

「どうせ親善試合だし」なんて言う声もあるみたいですけど、それは違うと思うのです。

 

「勝った」という事実が大事で、それだけの意味がある相手ですから。

 

しかも、ため息が出ちゃうぐらいの崩され方でKO負け寸前から、下がらずにはい上がり、ハイプレスを徹底しての大逆転劇。

 

こんな鮮やかな勝ち方、

今まで見たことありますか!

思い出すのは「メークドラマ」ぐらいでしょ?

(競技違い。わかる人にはわかるはず…)

 

現地観戦された方、心底うらやましいです。

(長男のJYの仲間も観戦してたらしい)

 

 

今朝、快挙を報じる新聞やニュースサイトを読んでいて、思い出したことがあります。

 

 

少し前になりますが、森保監督の話を聞く機会がありました。あるインターネット番組の公開収録。夏休みの特別企画として、観覧者を小学生(と保護者)に限定したイベントがあり、3年生の次男と参加しました。

 

 

 

 

森保さん、本当に話がうまい。

 

観覧者の大半が小学生なので、彼らにもわかりやすく優しい語り口。かつ我々保護者やサッカーファンも「初めて聞いた」「なるほどおおおお」と深く頷いてしまうエピソードを入れてくるサービス精神も満載。

 

あっという間の2時間でした。

 

主催者が「SNSでの発信OK」と言っていたので、イベント中で印象に残った話をご紹介します。今思えば、こうした日本代表の雰囲気が昨日の快挙につながっているんだろう・・・と感じています。

 

 

  その① 食堂の滞在時間は大会結果に比例する

 

結果が出せるチームには法則があるそうで。

 

日本代表監督に就任して8年、データがあるわけではないと前置きしつつも、森保さんはこう断言していました。

 

 

食事時間が短いチームは勝っていない。

選手たちが長く食事会場に留まっているチームほど、結果が出ている。

 

 

代表選手は滞在先のホテルで、全員が決まった時間にビュッフェ形式の食事を取ります。

 

基本的に席は自由のようで、誰が誰と一緒に座り、どのテーブルが盛り上がっているかは「いつも見ています」とのこと。

 

なぜ、食事の時間が重要なのか。

 

それは、短い合宿期間で最善の結果を出すために「ピッチ外でのコミュニケーションが大事で、そのコミュニケーションがピッチで生かされる」と考えているから、です。

 

合宿中には当然ミーティングも複数回行われます。が、食事の場はまた別。

 

年代もチームもポジションも違う選手たちが「互いを知り、戦術のすりあわせをする」ために、毎日必ずある食事の時間を有効活用してほしいと願っているそうです。

 

こうした監督の意をくみ取り、チーム内のコミュニケーションを円滑にするために動いてくれるのが、やはり長友先輩で。

 

「監督が言うより、もっと多くの大切なことを選手に伝えてくれる。心構えや姿勢、態度。多くの選手にコミュニケーションを取ってくれている。食事もいろいろなことを考えて取り、練習では誰よりも一生懸命チャレンジする。自分が突き抜けたいという思いを持ちながら、経験を伝えてくれる。本当に、最高のことをやってくれている」

 

・・・と最大限の賛辞を送っていました。

 

 

チームとしての指針や選手起用の決断は「監督が提示すべきもの」。それはおそらく、どのカテゴリーでも、育成年代でも、少年団でも、本質は変わらないものでしょう。

 

森保さんの話で印象的だったのは、監督が示したその指針をどうチームに落とし込み、実践していくか、の部分です。

 

チームが一体となり、

結果を出すために必要なこととは。

 

「選手目線をできるだけ取り入れて実践していくこと」に加えて、選手やコーチなどスタッフ全員が「勝つために何ができるのか、を考えて、それぞれの立場から実践できること」が大切だと語っていました。

 

それを聞いてなんとなく納得したのです。

なぜ長友選手が代表に呼ばれ続けるのか。

 

試合に出場するしないにかかわらず必要な準備を怠らず、チームのために動き続ける39歳のベテランは、監督の理念を体現する存在でもあるのでしょう。

 

そして監督は、今の日本代表について、

「間違いなく最強」とも語っていました。

 

これはある意味、現状の代表選手たちのコミュニケーション能力の高さが、結果に結びついているとも言えるのではないでしょうか。

 

というのもブラジル戦後、こんな記事を読んだからです。以下引用。

 

ハーフタイムのロッカールーム。

選手たちは自主的に修正点を語り、コーチ陣が戦術的な役割を再徹底させた。(中略)「(守備時に)誰が、誰にいくかを明確にした。個の責任をはっきりさせた。より局面で勝っていく、対峙する相手に勝っていくこと」。

断崖絶壁を背に立たされ、攻守のギアチェンジを図った。

 

(中日スポーツより)

 

ピッチ外のコミュニケーションは、ピッチで生かされる。

 

選手が自主的に話し合える環境を日頃からつくり、やるべきことを徹底した結果、あの逆転劇は生まれた・・・のだと私は解釈しました。

 

森保さんが語った「食事時間の大切さ」がここで、こうつながってくるのか。

感慨深いものがありました

 

 

ちなみに、キャプテンが食堂から先にいなくなるようなチームは「結果が出ない」そうです(誰のことを示唆しているんでしょうね)。

 

森保さん自身は基本的に、食事時間の開始と同時に会場に入って、最後の一人が退室するまで食堂にいるようにしている、そう。

指揮官の徹底ぶりがすごい。

 

この誠実な姿勢が選手たちの信頼を集め、長期政権につながっているんだろうな・・・

と、感じました。