まさかこの組合せでこんな味に?!
そんな組合せを作ってみました。
ライチと柑橘類はとても相性が良いので、その組合せのカクテルはたくさんあります。
そこで柑橘類を使わずにライチの強い個性を何と合わせてどう活かすか、を考えてみました。

私の答えの一つがトマトでした。
これが面白い味わいとなり、新しいカクテルの誕生となりました。

ネーミング‘‘エトランジュ’’はパタリロ!の母上の名前。ですがそれは関係なく、‘‘変な’’とか‘‘不思議な’’といった意味合いのフランス語なのです。
ライチとトマトとクランベリーの組合せの不思議な味わいからのネーミングです。

パタリロ!といえば子供の頃に読んだ、スパゲティを食べ過ぎた王子様の体が全身スパゲティになってしまう話がトラウマです。
オクターブの名物メニューに‘‘ナポリタン’’がありますが、それはパタリロ!の影響だとかそうではないとかの都市伝説が。。。

それはそうと、県のカクテルコンクールに、この組合せをアレンジしたカクテルで当店スタッフが出場しました。もう15年くらい前かな。
審査員長の重鎮がその味を気に入り、その子はトマトちゃんと呼ばれることになりました。というエピソード笑

変な味を飲んでみたい方はどうぞ。


《レシピ》
・ライチリキュール(ディタ)・・ 40ml
・トマトジュース・・・・・・・45ml
・クランベリージュース・・・・45ml
・レモンジュース・・・・・・・1tsp


●シェーク



同業バーテンダーの方々がバーでオーダーしがちなのは、やはりジントニックでしょうか。
各店それぞれの個性を楽しめるから、だと思われます。
個性を出せる要素がたくさんあるのです。
・ジンの銘柄、分量、温度、入れ方。
・トニックウォーターの注ぎ方、混ぜ方、銘柄、分量、温度。
・氷の形、状態、入れるタイミング。
・ライムの添え方。
などなどでしょうか。

まあ同業バーテンダーを試すような野暮なことはしませんから、とりあえず乾杯くらいの気持ちで爽やかなジントニックをオーダーしているのでしょうね。

そういえば、以前福島市のバー巡りをした際に、行くとこ行くとこジントニックを呷ってべろんべろんになったことがあります。
舌が回らず挨拶もできないくらい笑
どこのお店も美味しくてついつい飲み過ぎたのです。
あ、私お酒弱くてですね、あっという間に乱れるので要注意なのです。


オクターブのジントニックは、‘‘タンカレー・ナンバーテン’’をベースにします。
トニックウォーターは‘‘フィーバーツリー’’です。
グラスに同時に注いでステアはしません。
どれだけシュワシュワを残せるか、にこだわります。
氷も専用の円柱形にしたものを用意します。
ライムは別添えにし、搾るかどうかはお客様にお任せします。
ライムを加えなくてもすっごく美味しいのがタンカレーナンバーテンの持ち味ですからね。

最もポピュラーで最も人気のあるカクテル。
それがジントニックです。

皆さんも日本中のバーで楽しんでみてくださいね!


《レシピ》
・タンカレーナンバーテン・・・40ml
・フィーバーツリートニック・・100ml
・ライムシャトー
・円柱形氷


●ビルド
※ジンとトニックウォーターを同時に注ぐ。
メジャーカップは使用せず、専用のカラフェを用いる。

300人のプロテスタントを処刑した恐ろしいイングランド女王メアリ1世、、、
そんな名前を付けますか?カクテルに。
ブラッディメアリの名前の由来とされているけど、これは後付けじゃないかな。
どこかの知識人がそれらしい名前を無理矢理こじつけたと思います(断言笑)。

パリの‘‘ハリーズ・ニューヨークバー’’にてバーテンダー‘‘フェルナン・プショー’’が1921年作製。常連客の地元シカゴのバー‘‘血のバケツ’’のウェイトレスのあだ名‘‘ブラッディメアリ’’をカクテルに名付ける。
これが始まりなんじゃないかと私は思います。
もっとも、シンプルなレシピですから同時多発的に各所で産声は上がっているので諸説紛々ですけれどもね。

ブラッディメアリはウォッカをトマトジュースで割るカクテルです。
塩、胡椒、タバスコ、ソースなどで自分なりの味付けが楽しめる自由度の高さもあります。

オクターブでベースにするウォッカは、‘‘スイートバジルを漬け込んだウォッカ’’と‘‘セロリ・唐辛子・黒胡椒を漬け込んだウォッカ’’をブレンドします。
リー・ペリン・ソースとレモンジュースを少々加え、デルモンテの岩塩入りジュースで仕上げます。
これで味のまとまった一杯の完成となるのです。それでもさらに調味したい方にだけ調味料を添えるような感じです。

会津の南郷トマトはとても美味しいですよね。
某モスバーガーさんも南郷トマトを挟んだバーガーが好評だったりして。
南郷トマトがある時はフレッシュを搾ったりもしますが、その場合は慎重に調味して青くささを丸くします。

トマトジュースをクラマトジュース(ハマグリエキス入りの味わい深いトマトジュース)に代えると‘‘ブラッディシーザー’’となります。
こちらもリピーターが多いですね。
ベースをジンに代えて‘‘レッドスナッパー’’なんてのもあります。あ、日本では‘‘ブラッディサム’’のほうが通じるかな。
他にも
・テキーラベース
        →ストローハット
・アブサンベース
        →ブラッディフェアリー
などなどアレンジも豊富。
いろいろ試してみてくださいませ。

しかしbucket of bloodってすげえ名前のバーですね。。


《レシピ》
・バジルウォッカ・・・・・15ml
・セロリウォッカ・・・・・15ml
・トマトジュース・・・・・90ml
・レモンジュース・・・・・1tsp
・リー・ペリン・ソース・・1dash


●ビルド