ジンフィズは古くさいカクテル?
40~50年前に流行したので、懐かしいと思う方もいらっしゃるでしょうか。

ジンフィズは作るのが難しいとよく言われますが、材料や作り方に気を配らなくてはならない点で言えば他のカクテルたちと何ら変わりません。
細部にこだわることで格段に美味しく仕上がるところも他のカクテルたちと一緒です。
オクターブではベースとなるジンに57度ある‘‘シップスミス’’を用い、しっかりとした味わいと飲み応えにします。
レモンジュースは気持ちだけ少なめにし、和三盆糖ででしゃばらない甘さを加えバランスを取ります。
爽快で深みもあり、甘くも酸っぱくもない味わいに仕上げるのです。

流行で言えばその時代時代で浮き沈みはあるかもしれませんが、温故知新を銘肝しカクテルを仕上げようとするバーテンダーの気持ち一つで、古くから飲み継がれるグラスの一杯がキラキラと輝き始めると思うのです。
なので、もちろんジンフィズは古くさいカクテルにはなりません。
このおしゃれな美味しいカクテルをぜひお試しくださいませ。


《レシピ》
・シップスミスVJOP・・・45ml
・レモンジュース・・・・  19ml
・和三盆糖・・・・・・・  2tsp
・ソーダ・・・・・・・・  70ml


●シェーク


美しく美味しいカクテル楊貴妃は‘‘桂花陳酒’’がベースです。
桂花陳酒は白ワインに金木犀の花を漬け込んだお酒。
楊貴妃も好んで飲んでいたそうですよ。
中国でも紀元前からワインが作られていたと云うと意外でしょうか。

このカクテルを彩るもう一つの香りは‘‘ライチ’’。ライチも楊貴妃の大好物ですね。
ライチリキュールが登場したことによりカクテル楊貴妃が生まれました。
ライチリキュールは1980年代後半に開発された比較的新しいお酒。
華やかな香りと東洋的魅力に人々は魅了され、世界的人気を博しました。

カクテル楊貴妃の誕生は1990年代半ば、東京のフォーシーズンズホテル椿山荘のバーにて。
誕生からそれほど時間を掛けずに日本中に広まった稀有なオリジナルカクテル(日本中に拡散することはなかなか無い)の一つであり、「私のイメージで。」と女性からオーダーされたときに作ると大いに喜ばれる、大変有り難く重宝する一杯でもあります笑。
どうぞ「私のイメージで!」とオーダーしてみてください。
何も考えず楊貴妃をお出ししますので!
あ、うそうそ。


《レシピ》
・桂花陳酒・・・・・・・・・・30ml
・グレープフルーツジュース・・20ml
・ライチリキュール・ディタ・   10ml
・ブルーキュラソー・・・・・・1tsp


●シェーク

体がぽかぽかする癒しの一杯。

アメリカで生まれたカクテル、というか民間療法のような感じの飲み物です。
日本の卵酒みたいな。
それがイギリスに渡りカクテルとして広まったような感じのようですよ。
ラムとバターって相性良いんですよね。風味的に。
さらにはラムとバターとミルクってのも相性が良いのですが、こちらは‘‘ホットバタードラムカウ’’としてちゃんと名前も付いてる人気カクテルになります。こちらもお試しくださいオススメです。

ラムはダークラムでしっかり風味を残します。
スパイスはお好みですが、オクターブではナツメグ少々だけでシンプルに仕上げます。
砂糖と黒砂糖をスプーン一杯ずつ加えるので、少しだけ甘めかも。
バターはしっかり溶かして。

寒くなるこれからの季節はすんごく美味しく感じると思います。
どうぞお試しを。


《レシピ》
・マイヤーズ・・・・・・30ml
・バター・・・・・・・・10g
・砂糖・・・・・・・・・1tsp
・黒砂糖・・・・・・・・1tsp
・ナツメグ・・・・・・・少々
・熱湯・・・・・・・・・150ml


●ビルド

※ホットバタードラムカウは上記レシピを湯の代わりにミルクで仕上げる。