「限りあれば  吹かねど花は  散るものを  心短き  春の山風」 蒲生氏郷公の辞世の句です。


好きな武将を聞かれたら蒲生氏郷と答えます。まあ、それほど知らないのですけれど武将たち。

蒲生氏郷は織田信長に見出だされました。信長曰く‘‘眼の輝きが違った’’そうです。
信長亡きあとは豊臣秀吉に仕えますが、氏郷の底知れぬポテンシャルを秀吉は恐れていたそうです。
奥州の要‘‘会津’’の地を治める氏郷は千利休処罰後の息子‘‘少庵’’を庇護します。なぜなら氏郷は千利休の弟子の筆頭だったから。
氏郷と少庵のお陰で会津に根付いた茶道文化は、現在に至るまで脈々と継承されています。
‘‘日本に於いてトップクラスの器量の男’’と千利休も認めていた、文武に秀でた蒲生氏郷。会津藩の礎を築いた男。
そんな彼をリスペクトして創作しました。
私が唯一そらんじられる辞世の句から名前を拝借して。

ベースにする会津清酒は何でも良いですが、白井酒造さんの‘‘風が吹く’’だと雰囲気がでるでしょうか。

ゴディバはほんの少しのニュアンスにて良い仕事を。

甘過ぎないホットミルクカクテルがご所望でしたら是非どうぞ。


《レシピ》
・会津清酒・・・・・・・・45ml
・ゴディバリキュール・・・10ml
・牛乳・・・・・・・・・・100ml
・抹茶・・・・・・・・・・適宜


●茶筅で点てます

駄洒落から生まれたカクテル。かもしれないし、そうではないかもしれない。


モッキンバードはスズメの仲間で灰色の小鳥。他の鳥の鳴き声を上手に真似するのが得意なんですって。アメリカ南部やメキシコに生息しています。


『アラバマ物語』はご存知ですか?グレゴリー・ペック主演のハリウッド作品で、黒人差別や偏見を取り上げた社会派ドラマなんです。
原作は‘‘ハーパー・リー’’。原題が‘‘To Kill a Mockingbird’’。訳すと‘‘モッキンバードを殺すこと’’となるでしょうか。
これは「‘’鶏の声や猫の声で人間を惑わすけれど悪いことはしない鳥‘’を殺すのは罪なこと」みたいなニュアンスがあり、偏見や差別に対する理解を表しています。無力な個人に対する迫害はダメよ、って感じ。

それはさておき、To Kill a Mockingbirdと声に出してみて。テキーラ・モッキンバードになるでしょ?
このカクテル名の由来、いやカクテル誕生のきっかけが、この駄洒落から生まれたのではないかと私は睨んでいます。
まずこのネーミングありきで、メキシコらしい素材(テキーラ、ミント、ライム)を組み合わせてうまくまとめてカクテル完成、みたいなノリを感じるのです。
まあいつものように真相は分かりませんけれど笑!


モッキンバードってすごいんですよ。数百数千の鳥の鳴き声のみならず、猫の声、犬の声、車のクラクション、チェーンソーの音などなどレパートリー半端ないんです!
楽しそう。飼ってみたいな!
いや、うるさくて嫌になるかな?


《レシピ》
・テキーラ・ブランコ・・・・・30ml
・ジェット27・・・・・・・・・15ml
・ライムジュース・・・・・・・15ml

●シェーク
果汁だけを使う場合は、グラスの大きさによってはいちご1パック使いきります。

ロッシーニはいちごの果汁とスパークリングワインを合わせます。
季節限定の美味しさですね。
どんないちご、どんなスパークリングワインを使っても構わないのですが、より美味しくなる組み合わせはあると思います。
例えば酸味のあるいちご品種(さちのかやスカイベリーなど)には辛口のスパークリングワインを。糖度高めのいちご品種(さがほのか、やよいひめなど)ならアスティを、みたいな。
好みの組み合わせが見つけられたら幸せ者です。

あ、アスティと書きましたが、カクテル名がイタリアの作曲家なので、使用するスパークリングワインもイタリア産のものだと味わいが増すかもしれません。
イタリア産スパークリングワインはスプマンテと云います。
スプマンテの中でも生産地域別にプロセッコやフランチャコルタ、ランブルスコ、アスティなどいろいろありまして、アスティは甘口のものが有名なんです。

このロッシーニ、実は日本でだけレオナルドなんて名前で普及しているのです。
1970年代か1980年代になるでしょうか、イタリア旅行で知り得た知識を日本で広めた方が最初期にいたのでしょうね。ハッキリしたことは調べられませんでした。


ロッシーニも含め、イタリアではスパークリングワインカクテルにアーティスティックな著名人の名前が付けられているので、最後にまとめておきますね。
・桃→ベリーニ
・ざくろ→ティントレット
・葡萄→ティツィアーノ
・マンダリン→プッチーニ

などなど。素敵です。


《レシピ》
・フレッシュいちご・・・・・・1/3
・スプマンテ・・・・・・・・・2/3

●ビルド