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マティーニよりもドライに。
そのスタンスに痺れちゃう。
ギブソンはサンフランシスコ生まれ。実業家“ウォルター・ギブソン”が飲み始めたのが始まり、とする説が有力のようです。
マティーニのようでマティーニではないカクテルを所望、この辺りが誕生のきっかけかもしれませんね。
レシピはほぼマティーニ。違うのは“オリーブ”か“オニオン”か、ってところ。
時間の流れとともにレシピは変遷を重ね現在は、『マティーニよりもドライに仕上げ、パールオニオンを飾る』という形に落ち着いています。
そうなんです、パールオニオンが入っていないと、それはどんなにドライに仕上げてもマティーニでしかなくて、ギブソンのアイデンティティはそのオニオンにある!、と言えるのです。
私も、私がバーテンダーであるアイデンティティを保つには、を考えてみました。
両腕が使えなくなってカクテルを作れなくなったら、それはバーテンダーとは呼ばれなくなるかな。
カクテルを作らなくなってもバーテンダーと呼ばれるには、何十年もバーテンダーとしての職務を全うすることが必要かも。まあ最低でも50年以上くらいは。
カクテルを作らなくなったあとに“元バーテンダー”ではなく“バーテンダー”と呼ばれるには時間が必要って感じかな、と思いました。
ふふ、一粒のパールオニオンでいろいろ考えちゃいました。
私はいずれバーテンダーと呼ばれる男になれるかな?
まだまだ道半ばです。
《レシピ》
・ボタニスト・・・・・・・・65ml
・ノイリープラットドライ・・10ml
・パールオニオン
・レモンピール
●ステア
会津を愛するシンガーソングライターがいるんですよー。日本酒大好きな酒豪なんですよー。
ギターを爪弾きながら軽やかに言の葉を紡ぐシンガー『氏家エイミー』さん。
彼女は歌い手としてメジャーデビューしてますが、一方で唎酒師としても活躍されてまして、コミュニティ“日本酒女子会”の代表を務めていたりします。
酒どころ会津を愛する彼女のために、彼女のイメージでオリジナルカクテルを作製しました。
ベースはもちろん日本酒。会津の清酒限定です。
会津産のヨーグルトリキュールと会津産の焼酎そして桜リキュールで、色と香りを纏わせます。
雪深く難儀を強いられる中で暮らす篤実な人柄の会津人たち、春を喜び散る桜の“花屑”をも愛でる情緒に溢れた会津人たち。
会津を愛するエイミーさんの気持ちを代弁するような一杯に仕上げました。
花屑の情趣。桜の花びらって美しいままに散り行くんですよね。地面に落ちて乾き朽ちるまでのほんの僅かな時間、その名残を愛でる。色を惜しむ。
花屑に見る繊細な感性をエイミーさんの瑞々しい感性に重ねました。
《レシピ》
・会津清酒・・・・・・・・・50ml
・スノードロップ・・・・・・20ml
・米焼酎『ねっか』・・・・・10ml
・桜リキュール・・・・・・・20ml
・グレープフルーツジュース・30ml
●シェーク