マティーニよりもドライに。
そのスタンスに痺れちゃう。
ギブソンはサンフランシスコ生まれ。実業家“ウォルター・ギブソン”が飲み始めたのが始まり、とする説が有力のようです。
マティーニのようでマティーニではないカクテルを所望、この辺りが誕生のきっかけかもしれませんね。
レシピはほぼマティーニ。違うのは“オリーブ”か“オニオン”か、ってところ。
時間の流れとともにレシピは変遷を重ね現在は、『マティーニよりもドライに仕上げ、パールオニオンを飾る』という形に落ち着いています。
そうなんです、パールオニオンが入っていないと、それはどんなにドライに仕上げてもマティーニでしかなくて、ギブソンのアイデンティティはそのオニオンにある!、と言えるのです。
私も、私がバーテンダーであるアイデンティティを保つには、を考えてみました。
両腕が使えなくなってカクテルを作れなくなったら、それはバーテンダーとは呼ばれなくなるかな。
カクテルを作らなくなってもバーテンダーと呼ばれるには、何十年もバーテンダーとしての職務を全うすることが必要かも。まあ最低でも50年以上くらいは。
カクテルを作らなくなったあとに“元バーテンダー”ではなく“バーテンダー”と呼ばれるには時間が必要って感じかな、と思いました。
ふふ、一粒のパールオニオンでいろいろ考えちゃいました。
私はいずれバーテンダーと呼ばれる男になれるかな?
まだまだ道半ばです。
《レシピ》
・ボタニスト・・・・・・・・65ml
・ノイリープラットドライ・・10ml
・パールオニオン
・レモンピール
●ステア