帯広市内、競馬場近くにレストラン「煉瓦亭」というステーキハウスがあった
検索してみると、すでに店は閉められている様子(かなり前のことのよう)
十勝農協連が経営していたとのこと
初めてステーキを食べた店でした
東北の田舎で育った自分は、ステーキ(昔はビフテキと言っていたなぁ)なんて見たことも食べたことも無かったので、当時付き合い始めた女性とここで食事をしたことが忘れられない
なんとなく見聞きした知識を探りながら、ナイフとフォークを使い、熱々の鉄板に触れないよう気を遣いながら肉を切っていた幼い自分がなぜか愛おしく懐かしい
和牛ではなかったが、乳用種の去勢牛を肥育した国産牛のサーロイン
初めて食べたビフテキは美味しかったんだろうけど、緊張していたこともあり、全く記憶にない
盛り付けは写真のようだったが、鉄板の形が違っていて、牛を模った無骨な鉄板は圧倒的で豪華な印象を与えるのに十分な眺めだった
彼女はコーンスープの皿を向こう側にそっと小さく傾け、上手にすくって飲んでいた
上品で可愛らしいと思わず見入ってしまったことを思い出す
でも、それを真似しながら飲んだスープの味は思い出せない
まだ二十歳になったばかりの頃だった