このところ、ちょうど中学から高校の頃によくラジオで流れていた洋楽を好んで聴いている

年齢を重ね、それなりに様々な時代を生きてきて、耳にする音楽の移り変わりから、日本人の価値観の変化を何となく肌で感じるようになった

 

それは、自分がバージョンアップできないでいることの現れなんだろうとは思う

それでも、人間の心の本質はそう変わらないはずだと思ってはいるのだが...

 

1970年代、日本の音楽シーンには、グループサウンズと呼ばれた様々な態様のグループが生まれ、それまでの演歌、歌謡曲とは全く違う、洋楽、ロック、ポピュラー等の影響を受けた、今で言うアイドル、ビジュアル系のバンドが乱立した

 

それこそ、Beatles、Beach Boys、Monkeys 等々、洋楽のかっこいいバンドのメンバーのファッションをまねた可愛いお兄ちゃんたちが、「愛してる」「君が好きだ」「君は僕の天使さ」と優しく歌い、女の子たちは熱狂していた

 

平和で優しい時代だった

 

70年から80年代にかけて、イギリス、アメリカから日本に入ってきた洋楽は、ラブソングもあれば、人生観的なものや思想、社会風刺を背負ったもの、ありとあらゆる価値観をバックボーンにしたものだった

 

まだ幼くて、愛を知らない私は、一生懸命に英和辞典をめくりながら、その歌を理解しようとしてみたが、人生経験が乏しく、その歌の奥に秘められた本質まで理解などできていなかったが、日本のお兄ちゃんたちが歌うラブソングとはちょっと違うと思っていた

 

西洋の文化と価値観、宗教観などがあまりにも違い過ぎて、どこをどう捉えてよいのか分からないまま、それでもロックのカッコよさに心酔していた

 

 

その当時、それほど好んで聴いていたわけではないが、Debby Boone(デビーブーン)の You Light Up My Life(邦題:恋するデビ―)や Billy Joel(ビリージョエル)の Honesty は、全米1位となったり、全米1位のアルバムに収録された名曲で、ラジオをつけると毎晩のようにリクエスト曲として流れていたのを思い出す

 

歌詞の日本語訳はここに掲載しないが、いくらどんなにメロディが素敵であっても、日本語にしたこれらの歌を日本の歌手が歌っても、この歌詞の内容では日本人にはウケなかっただろう

 

You Light Up My Lifeは、ラブソングだと思って聴いていたけれど、実はもっと深い意味で神への感謝の意を歌った歌らしく、余計に日本人受けしないだろうと思う

 

Honesty は、不誠実な世の中を憂いながらも、誠実さを求める、悩める若者の心を歌ったものなので、幼稚な中高校生だった私には、その内容の深さを十分に理解できなかった

 

でも、この2曲は、とても優しく心に響き、鼓膜が破れるほどの音量でブリティッシュハードロックやプログレッシブロックを聴いていた私もずっと忘れられない

 

話が長くなってしまったけど、結論は、ここ数年、日本のテレビ、ラジオから流れる音楽に、人の心の奥底をぐっと掴んでくるような力が無くなってしまったように感じると言ってみたかったのでした

 

先日、娘が笑いながら、この曲、薄っぺら~いから聴いてみてと言われた曲

 

Creepy Nuts の「中学22年生」

 

その歌詞、耐えられなかった

 

著作権の問題もあって、転記しないが・・・

 

ご意見いろいろあろうかと思うけれど、これは駄目

昭和のおじさんは、耐えられない

 

その時代の教育や世俗文化を背景とした人間形成がどうなっているのか

かなり切なくなった

 

かといって、昭和時代のブリティッシュハードロックだって、困った歌もたくさんあるんだけど

 

その一例、Deep Purple の Highway Star だって、王様が直訳パロディで歌ってた「高速道路の星」を聴けば笑っちゃう

 

と言うことで、いちいち、今の音楽に腹立てるのをやめたいとは思います