先日、お袋が倒れて、病院に入院することになった

骨粗しょう症による腰椎の圧迫骨折、これで4度目

軽く尻もちをついただけなのにと何度も言っていた

その痛みは経験の無い私には理解できないが、相当痛い様子

 

かなり高齢なので、自宅での介護は限界だと判断して、もし退院できても介護施設に入所させようと考えている

 

そんなことを背景に、勝手ながらお袋に生活空間の断捨離、終活に手を付けてみた

 

昭和初期の生まれ、第二次世界大戦の敗戦を経験し、物が無かった時代を生き抜いてきた彼女は、なんでもかんでも捨てないで取っておく癖がある

 

ほとんどが周りから見ればゴミなのだが、和室にある人形箪笥(サイドボード)の中を見てふと目に留まったものがあった

 

ファーム富田のラベンダーの香水

 

学生時代、付き合っていた彼女と帯広からの初めてのロングドライブで訪れた観光地で買った香水「PERFUME FURANO PARTⅡ」

そんなにお金も持っていなかったのに、当時の価格も忘れてしまったが、彼女に一つ、実家の母に一つ買ったことを思い出した

 

今は、「オードトアレ ふらの」 になっていて、Webサイトでも購入できる

しかし、ベースとなる香りは、40年ほど前のこの香水であり、ラベルの文字も当時のままだ

なんだか、とても嬉しい

 

 

(リンクを貼らせていただきました)

 

瓶の中に残った香水は、半分の量に減って、色も濃く変わっていたが、香水としての匂いはまだ残っていて、ラベンダーの香りが鼻腔をくすぐる

母がこの香水を頻繁につけていたとは思えないので、自然と減っていったのだろう

 

香り、匂いというものは、記憶と密接に繋がっていて、様々な風景や会話が蘇る

 

彼女は、香水は高価なものだから買ってもらうのは気が引けると遠慮していたが、カッコつけたくて無理して買ってあげた(でもバイト一回分が飛んで行った)

 

彼女はよく部屋で香水の蓋を開けて、何度もその匂いを嗅いでは、ラベンダー畑の風景が見えてくると目をつぶって話していた

そんな彼女がとても可愛いかった

 

瑛人さんの「香水」という歌でも、隣に座った元カノの香水の匂いで、いろんなことを思い出してしまう苦しい心境を歌っている

 

香りって、罪だ

 

でも、私はドルチェ&ガッバーナの香水の匂いは未だにかいだことはない