もともと、学生生活にいいイメージの無かった。

嫌われたくなくて、人にすがるように自分を殺す。

何かあったら、全て自分のせいにされる。


誰も知らない場所に行って、青春を味わいたい。


週2回は年上の人達と遊んでいた。

カラオケ、居酒屋、お家。


年上の中に、1人気になる人がいた。

私のことを気遣ってくれる。

『今日も飲みの集まりに行ってもいいですか?』

「いいよー、待ってるよ」

ほぼ毎回、飲み代もおごってくれる。


なんでか今日聞きたくなった。

『そういえば太田君って、彼女いるんですか?』

「いるけど、もう冷めてるよ。」

『冷めてるのに、別れないんですね。彼女さんかわいそうじゃないですか?』

「んー、向こうも冷めてると思う。別れようっていうめんどくささ?」

『私にはわかりません。』

「みんとちゃん、俺と付き合う?」

『それは、私のことが好きなんですか?』

「いや、対象じゃないよ。」


なにそれ。電話たくさんかけてくるし、ふたりで遊びに行ったのに、私はそれなりに好きだったのに。

こんなに、テキトーに言われると思ってなかった。

無理だな。この人。


『じゃあ、付き合えないですよ〜。遊ばれてながらも付き合うって考えは私には無いです笑』

「そっかあー、残念!」




そう思った途端、大学でも避けるようになった。



大学で仲のいい、杏ちゃん。

「みんと〜、やっと太田君諦めたんだね。みんとが恋愛経験ないから、遊ばれてただけだよ!意外と近くにいい人いるかもよ!例えば彼君とか〜?」


そういえば、彼とのLINEが続いていた。


『あの日送ってくれてありがと。』

「気にすんな。」


そこから、彼はゲームが好きらしい。

ギターも弾くらしい。

他大の軽音部に入ってるらしい。

犬を飼っている。

バイトは飲食。

編入するらしい。



私はなぜかこの人が人生を楽しんでいるように感じた。

あ、私の持っていないものたくさん持ってるんだな。

もっと、彼のこと知りたい。


「そういえば、☓日に出るFPSやるー?」

『私、FPSはやったことないや。』

「そうなんだ!全然俺教えてあげれるよ!気が向いて買ったら教えて!」

『分かった!』


太田君を避け始めて、杏ちゃんとも自然と距離ができて、気づけば彼君と勉強のできない創君と話すようになった。


創「みんと、COD買う?一緒にやろーよ!」

『悩んでる。意外と高いじゃん?あれ。』

創「でも、買ったらみんなでできるじゃん!」


(彼ともっと話ができるかな…?)

創ちゃんが言うから、買ってみようかな。


『そういえば、COD買いました〜!』

彼「え?まじ?やろうよ!」

創「早速今日みんなでしてみよー!」


そこから、夜は都合が合うとき毎回みんなでゲームするようになった。