どのケーキが食べたい? | 40代拗らせ女シズカの痛い婚活

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40代の婚活ブログに果たしてニーズがあるのか微妙ですが、何かのお役にたてたらと思い始めました。
恥も外聞もなくあけすけにポンコツっぷりを書いてみたいと思います。

昔々その昔のお話。


私は人から何が欲しい?と聞かれると困る子どもでした。

幼い頃の例えば誕生日、例えばクリスマス。


おもちゃ屋さんに連れて行かれ「とれでも好きなのを買ってあげる」と言われたとき、リカちゃん人形が並ぶケースの中で欲しいと思うお人形はありませんでした。

だからいつもプレゼントは両親に選んでもらっていたけれど正直な話、行為は嬉しくともそれがお気に入りになって遊び倒したという記憶がありません。

両親はプレゼントしがいのない可愛げない子どもだと思ったことでしょう。


そんな私が唯一、子ども時代に欲しかったものが2つだけありました。

ひとつは自転車。

もうひとつはラジカセ。

自転車はですね、アラフィフ世代ならご存知であろうまりちゃん自転車です。

ピンク色で真っ白いかごが付いていて。恐らく全盛時代と言えるであろう天地真理さんの顔写真がかごの横についていました。当時の少女たちはあのきらきらしたお姫様のまりちゃんの虜だったと思いますし、実際近所でも乗り回す女の子がたくさんいた気がします。


クリスマスプレゼントにねだったんですよね。多分生まれて初めてだったと思います。でも買ってもらえなかった。確か売れ切れだったと言われたような気がします。代わりに同じようなピンク色の別の自転車を買ってもらったのですががっかりして、でもがっかりしたら申し訳ないような気がして、プレゼントされた自転車に乗っていました。


もうひとつはラジカセ。中学生くらいだったと思いますが、当時真っ赤なラジカセが流行っていたんです。それがとても欲しくて誕生日にリクエストしたんですよね。

そして贈られたのは何故かピンク色のラジカセ。

え?私、赤って言ったはずなのに..と思ったのですが両親は良かれと思って当時ピンク色が好きだった私の為に買ってきてくれたと記憶しています。だから「ピンクなんて珍しくてかわいいね!」と言って、でもまあそれでも機能は充実、確かオートリバース付きでダビングができて。あの時代には画期的な代物でしたので喜々として使っていました。

なんだかとっても懐かしい。


何が言いたいかと言うと、私は爽やかに物怖じせずものをねだる事ができず(主張できず)やっと出来た数少ない願いも(たまたま)叶わずの人生だったんです。そしてこれが子ども時代にあると割と心にずしんとくるしその先の人生にも影響も及ぼすような気がします。大げさですかね。


うまく言えませんが、大人になってみて要所要所で感じます。例えば何種類ものケーキの中から「好きなのを選んでいいよ」と言われたときに「これがいい!」と言えない。それは目上の人がいて遠慮してるとか年下の人に譲るとかそんな殊勝な心持ちからではなく、我慢しているほどでもなく選べないんですよね。

これがいい!わーい!!ありがとう!!!

こんなふうに言える人が羨ましい。

言われた方も嬉しいだろうから問題がなければ言ってもいいんだと気づいたけれど。

この性格をなんとか変えたいと思えどなかなか簡単にはいかない話で、なんだかちょっと損をしているような気がする私なのです。